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【CVE-2024-47358】WordPress用プラグインPopup Maker 1.19.2で認証の脆弱性が発見、アクセス制御機能の不備により権限制御が不十分に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Popup Maker 1.19.2までに認証に関する脆弱性
  • 認可機能の不備により機能へのアクセス制御が不十分
  • バージョン1.20.0で修正済みのセキュリティアップデート

WordPress用プラグインPopup Maker 1.19.2の認証に関する脆弱性

Patchstack OÜは2024年11月1日、WordPress用プラグインPopup Makerにおいて認証に関する脆弱性【CVE-2024-47358】を公開した。この脆弱性は適切なアクセス制御リスト(ACL)による制約がない状態で機能にアクセスできてしまう問題であり、バージョン1.19.2以前のバージョンに影響を与えている。[1]

この脆弱性はCVSS v3.1の基本評価で5.3(Medium)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由で攻撃条件の複雑さは低いとされている。特権は不要だが完全性への影響は限定的であり、可用性への影響は確認されていない状況だ。

対策としてバージョン1.20.0へのアップデートが提供されており、ユーザーは速やかなアップデートが推奨される。SSVCによる評価では技術的な影響は部分的とされており、自動化された攻撃の可能性が指摘されている点に注意が必要だ。

Popup Maker 1.19.2の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-47358
脆弱性の種類 Missing Authorization(CWE-862)
影響を受けるバージョン 1.19.2以前
CVSS評価 5.3(Medium)
修正バージョン 1.20.0
発見者 Rafie Muhammad(Patchstack)
脆弱性の詳細についてはこちら

アクセス制御リストについて

アクセス制御リスト(ACL)とは、システムやネットワークリソースへのアクセス権限を管理するためのセキュリティ機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーやグループごとに権限を細かく設定可能
  • リソースへのアクセスを許可または拒否する制御が可能
  • セキュリティポリシーの実装に不可欠な要素

WordPressプラグインにおけるACLの実装は、管理者権限を持つユーザーと一般ユーザーの操作権限を適切に分離するために重要な役割を果たしている。Popup Maker 1.19.2の脆弱性はACLによる制約が不十分であったため、本来アクセスできないはずの機能に対して不正なアクセスが可能になってしまう問題が発生している。

Popup Maker 1.19.2の脆弱性に関する考察

この脆弱性の影響範囲は限定的であるものの、認証機構の不備という根本的なセキュリティ上の問題を含んでいる点は深刻に受け止める必要がある。WordPressプラグインの開発においては、機能の実装だけでなく適切なアクセス制御の実装が不可欠であり、開発初期段階からセキュリティを考慮した設計が求められるだろう。

今後同様の脆弱性を防ぐためには、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、コードレビューでのセキュリティチェックの強化が必要となる。特にアクセス制御に関する部分は、プラグインの更新や機能追加時にも慎重な確認が求められることから、自動化されたセキュリティテストの導入も検討に値するだろう。

WordPressエコシステムの健全な発展のためには、プラグイン開発者とセキュリティ研究者のコミュニケーションを促進し、脆弱性情報の共有や修正のプロセスを効率化することも重要である。セキュリティ意識の向上と技術力の向上を両立させることで、より安全なプラグイン開発環境の実現が期待できる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47358, (参照 24-11-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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