【CVE-2024-11046】D-Link DI-8003に重大な脆弱性が発見、OS Command Injectionによる深刻な影響の可能性
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記事の要約
- D-Link DI-8003に重大な脆弱性が発見
- upgrade_filter.aspファイルにOS command injection
- リモートから攻撃可能で既に公開済み
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D-Link DI-8003のOS Command Injection脆弱性
D-Link DI-8003 16.07.16A1において、upgrade_filter.aspファイルのupgrade_filter_asp機能に重大な脆弱性が発見され、2024年11月10日に公開された。この脆弱性は引数pathの操作によってOS command injectionが可能となり、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。[1]
脆弱性はCVE-2024-11046として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはOS Command Injection(CWE-78)とCommand Injection(CWE-77)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。
CVSSスコアはバージョン4.0で5.3(MEDIUM)、バージョン3.1で6.3(MEDIUM)、バージョン3.0で6.3(MEDIUM)、バージョン2.0で6.5となっており、中程度のリスクと評価されている。既に攻撃コードが公開されており、早急な対策が必要な状況となっている。
D-Link DI-8003の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受ける製品 | D-Link DI-8003 16.07.16A1 |
脆弱性の種類 | OS Command Injection (CWE-78)、Command Injection (CWE-77) |
CVSSスコア v4.0 | 5.3 (MEDIUM) |
攻撃条件 | リモートから実行可能、攻撃の複雑さは低い |
対象コンポーネント | upgrade_filter.aspのupgrade_filter_asp機能 |
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Command Injectionについて
Command Injectionとは、攻撃者が悪意のあるコマンドをアプリケーションに注入し、そのコマンドをホストシステム上で実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- OSコマンドを不正に実行可能
- システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性
- 入力値の検証が不十分な場合に発生
D-Link DI-8003の事例では、upgrade_filter.aspファイルのupgrade_filter_asp機能において、引数pathの適切な検証が行われていないことが原因でCommand Injectionが可能となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態となっているため、早急な対策が必要となっている。
D-Link DI-8003の脆弱性に関する考察
D-Link DI-8003の脆弱性は、IoT機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にファームウェアアップデート機能における入力検証の不備は、多くのIoT機器に共通する問題となっており、製品設計段階からのセキュリティ対策の重要性を示唆している。開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化と、定期的な脆弱性診断の実施が不可欠だろう。
今後は、IoT機器のファームウェアアップデート機能に対する業界標準のセキュリティガイドラインの策定が望まれる。特にCommand Injectionのような基本的な脆弱性への対策を標準化することで、製品のセキュリティレベルを向上させることができるはずだ。また、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の構築も重要となるだろう。
さらに、IoT機器メーカーには、セキュリティ更新プログラムの提供期間の明確化と、長期的なサポート体制の確立が求められる。エンドユーザーへの適切な情報提供と、脆弱性対策の重要性についての啓発活動も、今後のIoT機器のセキュリティ向上には不可欠な要素となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11046, (参照 24-11-15).
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