【CVE-2024-51580】Clever Addons for Elementor 2.2.1に格納型XSS脆弱性、WordPressサイトのセキュリティリスクが浮上
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記事の要約
- WordPress用Clever Addons for Elementorに深刻な脆弱性
- バージョン2.2.1以前に格納型XSS脆弱性が存在
- CVSSスコア6.5のミディアムリスクと評価
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Clever Addons for Elementor 2.2.1の脆弱性
CleverSoftは、WordPress用プラグインCLever Addons for Elementorのバージョン2.2.1以前に深刻なセキュリティ上の脆弱性が発見されたことを公開した。発見された脆弱性は格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)であり、Webページ生成時の入力値の不適切な無害化処理に起因している。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-51580】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSスコアは6.5(ミディアム)と評価され、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。
PatchstackのJoão Pedro Soares de Alcântaraによって発見されたこの脆弱性は、攻撃者が特権レベルを必要とするものの、利用者の関与を必要とする特徴がある。また、影響の想定範囲に変更があり、機密性・完全性・可用性のすべてにおいて低レベルの影響が想定されている。
Clever Addons for Elementorの脆弱性まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-51580 |
脆弱性の種類 | 格納型XSS(CWE-79) |
影響を受けるバージョン | 2.2.1以前 |
CVSSスコア | 6.5(ミディアム) |
攻撃条件 | 特権レベル要/利用者関与必要 |
影響範囲 | 機密性・完全性・可用性(すべて低レベル) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- Webページに悪意のあるスクリプトを注入可能
- ユーザーのブラウザ上でスクリプトが実行される
- Cookie窃取やセッションハイジャックの危険性
格納型XSSは、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがページにアクセスした際に実行される特に深刻な種類のXSS脆弱性である。Clever Addons for Elementorの脆弱性では、この格納型XSSが存在しており、Webページ生成時の入力値の無害化処理が不適切であることが原因とされている。
Clever Addons for Elementorの脆弱性に関する考察
WordPress用プラグインの脆弱性は、多くのWebサイトに影響を及ぼす可能性があり、特にElementorのような人気の高いページビルダー向けのアドオンの場合、その影響範囲は広大になる可能性がある。また、格納型XSSは永続的な攻撃が可能であり、一度脆弱性が悪用されると、多数のユーザーが被害を受ける可能性が高くなるだろう。
今後は、プラグイン開発者がより厳密な入力値のバリデーションとサニタイズを実装することが重要になってくる。特にページビルダー向けのプラグインは、HTMLやJavaScriptを扱う機会が多いため、セキュリティ対策により一層の注意を払う必要があるだろう。
WordPressエコシステムの健全な発展のためには、プラグイン開発者とセキュリティ研究者の協力が不可欠である。今回のような脆弱性の発見と報告が適切に行われ、迅速な対応が取られることで、WordPressプラットフォーム全体のセキュリティ向上につながっていくはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51580, (参照 24-11-15).
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