【CVE-2024-11074】itsourcecode Tailoring Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、複数パラメータに影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

itsourcecode Tailoring Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
incadd.phpファイルの複数パラメータに影響
CVSSスコア6.3でMedium評価の深刻度

itsourcecode Tailoring Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

VulDBは2024年11月11日、itsourcecode Tailoring Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は/incadd.phpファイル内のinccat、desc、date、amountの各パラメータに影響を与えるもので、リモートから攻撃可能な深刻な問題となっている。^[1]

この脆弱性は【CVE-2024-11074】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されている。CVSSスコアはバージョン3.1で6.3（Medium）を記録しており、攻撃の複雑さは低いとされている。

既に脆弱性の詳細は公開されており、攻撃者によって悪用される可能性が高い状態となっている。当初の調査ではinccat パラメータのみが影響を受けると報告されていたが、desc、date、amountの各パラメータも同様の脆弱性の影響を受ける可能性が指摘されている。

itsourcecode Tailoring Management System 1.0の脆弱性詳細

項目	詳細
影響を受けるバージョン	itsourcecode Tailoring Management System 1.0
脆弱性の種類	SQLインジェクション、インジェクション
影響を受けるファイル	/incadd.php
影響を受けるパラメータ	inccat, desc, date, amount
CVSSスコア(v3.1)	6.3 (Medium)

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、入力値の検証が不適切な場合に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

不正なSQLクエリを挿入して実行可能
データベースの閲覧や改ざんが可能
認証回避やデータ漏洩のリスクあり

SQLインジェクション攻撃は、Webアプリケーションに対する最も一般的な攻撃手法の一つとなっており、深刻なセキュリティリスクをもたらす可能性がある。itsourcecode Tailoring Management System 1.0の脆弱性も、SQLインジェクションの典型的な例であり、複数のパラメータが影響を受けることで攻撃の可能性が広がっている。

itsourcecode Tailoring Management System 1.0の脆弱性に関する考察

itsourcecode Tailoring Management System 1.0の脆弱性は、複数のパラメータが影響を受ける点で特に深刻な問題となっている。SQLインジェクション対策の基本である入力値の検証やプリペアドステートメントの使用が適切に実装されていなかった可能性が高く、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を再認識させられる事例となっている。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発者向けのセキュリティトレーニングやコードレビューの強化が必要となるだろう。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによる継続的なセキュリティ監査と迅速な脆弱性対応が重要となってくる。

また、このような脆弱性の発見は、Webアプリケーションセキュリティの重要性を再認識させる機会となっている。特に小規模なプロジェクトほど基本的なセキュリティ対策が疎かになりやすい傾向があるため、セキュリティベストプラクティスの徹底が求められる。