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【CVE-2024-47331】WordPress用Multi Step for Contact Formに深刻な脆弱性、即時アップデートが必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用プラグインに深刻なSQLインジェクション脆弱性
  • Multi Step for Contact Form 2.7.7までが影響を受ける
  • CVSSスコア9.3のクリティカルな脆弱性として評価

Multi Step for Contact Form 2.7.7のSQLインジェクション脆弱性

Patchstack OÜは2024年10月11日、WordPressプラグインMulti Step for Contact Formにクリティカルなセキュリティ脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は認証不要なSQLインジェクションの問題であり、バージョン2.7.7以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]

CVSSスコアは9.3と評価され、攻撃の実行が容易でかつ認証が不要なことから深刻度の高い脆弱性となっている。この脆弱性はCVE-2024-47331として識別されており、SQLコマンドにおける特殊要素の不適切な無害化処理に起因する問題として分類された。

脆弱性の発見はPatchstack Allianceに所属するHakiduckによるものであり、すでにバージョン2.7.8で修正されている。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーに対して速やかなアップデートが推奨されるだろう。

Multi Step for Contact Form脆弱性の詳細まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン 2.7.7以前の全バージョン
脆弱性の種類 SQLインジェクション
CVE番号 CVE-2024-47331
CVSSスコア 9.3(クリティカル)
修正バージョン 2.7.8

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を利用した攻撃手法の一つである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • データベースに不正なSQLコマンドを挿入して実行する攻撃手法
  • データの改ざんや漏洩、システムの制御権限奪取などのリスクがある
  • 入力値の適切なバリデーションとエスケープ処理で防御可能

WordPressプラグインにおけるSQLインジェクション脆弱性は、プラグインの入力処理機能においてSQLクエリに使用される特殊文字や制御文字が適切にエスケープされていないことに起因する。この種の脆弱性は認証不要で攻撃可能な場合が多く、データベースの完全性や機密性に重大な影響を及ぼす可能性が高い。

Multi Step for Contact Form脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は認証が不要な状態でSQLインジェクションが可能となる点で非常に危険性が高いと言える。WordPressの広範な普及を考慮すると、この脆弱性を悪用した攻撃が多数発生する可能性が高く、早急な対応が必要となるだろう。

プラグイン開発においては入力値の検証やSQLクエリの構築方法について、より厳密なセキュリティレビューが求められる。特にWordPressのようなオープンソースプラットフォームでは、脆弱性が発見された際の迅速な対応と、ユーザーへの適切な情報提供が重要となるだろう。

今後はプラグインの審査過程においてセキュリティチェックの強化が望まれる。また、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性検出ツールの導入支援など、プラグイン開発全体のセキュリティ品質向上に向けた取り組みが必要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47331, (参照 24-11-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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