【CVE-2024-10993】Codezips Online Institute Management System 1.0で重大な脆弱性が発見、遠隔攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Codezips Online Institute Management Systemに重大な脆弱性
manage_website.phpファイルでの制限のないアップロード
遠隔からの攻撃が可能な状態で脆弱性が公開

Codezips Online Institute Management System 1.0の脆弱性

VulDBは2024年11月8日にCodezips Online Institute Management System 1.0にクリティカルな脆弱性が発見されたことを公開した。manage_website.phpファイル内の未知の機能において、website_imageパラメータの操作による制限のないアップロードが可能となっている状態が確認されており、遠隔からの攻撃実行の可能性が指摘されている。^[1]

脆弱性はすでに一般に公開されており、攻撃に利用される可能性が非常に高い状態となっている。CVSSスコアは複数のバージョンで評価されており、CVSSv4.0では5.3、CVSSv3.1とv3.0では6.3、CVSSv2.0では6.5と、中程度の深刻度に分類されている。

この脆弱性は【CVE-2024-10993】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは制限のないアップロード（CWE-434）と不適切なアクセス制御（CWE-284）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

脆弱性の詳細情報まとめ

項目	詳細
対象システム	Codezips Online Institute Management System 1.0
脆弱性の種類	制限のないアップロード、不適切なアクセス制御
CVSSスコア	CVSSv4.0: 5.3、CVSSv3.1/3.0: 6.3、CVSSv2.0: 6.5
影響を受けるコンポーネント	manage_website.phpファイル内の未知の機能
攻撃の特徴	遠隔からの実行が可能、website_imageパラメータの操作

制限のないアップロードについて

制限のないアップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が設けられていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

ファイルの種類や大きさに制限がない
悪意のあるファイルのアップロードが可能
サーバー上で任意のコードが実行可能

この種の脆弱性は攻撃者によって悪用される可能性が非常に高く、システムのセキュリティを著しく損なう可能性がある。Codezips Online Institute Management System 1.0の場合、manage_website.phpファイル内のwebsite_imageパラメータを介して制限のないアップロードが可能となっており、遠隔からの攻撃実行のリスクが指摘されている。

Codezips Online Institute Management Systemの脆弱性に関する考察

教育機関向けの管理システムにおいて、ファイルアップロードの制限が不十分である点は非常に深刻な問題である。教育関連のデータは特に慎重な取り扱いが必要であり、この脆弱性を通じて機密情報が漏洩するリスクが存在している。また、遠隔からの攻撃が可能という点も、システムの信頼性を大きく損なう要因となっているだろう。

今後は、アップロード機能に対する厳格な制限の実装が不可欠となる。ファイルタイプの検証、サイズ制限、実行権限の制御など、多層的な防御策を講じる必要があるだろう。また、定期的なセキュリティ監査を実施し、新たな脆弱性の早期発見と対応が求められる。

教育機関向けシステムのセキュリティ強化は、今後さらに重要性を増すと考えられる。特に、リモート学習の普及に伴い、オンラインシステムへの依存度が高まっている現状では、セキュリティ対策の強化が急務となっている。システム開発者には、セキュリティを最優先事項として位置づけることが求められるだろう。