セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-20

【CVE-2024-10994】Codezips Online Institute Management System 1.0に深刻な脆弱性、無制限アップロードの問題で早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Codezips Online Institute Management System 1.0に深刻な脆弱性
• edit_user.phpファイルで無制限アップロード可能な問題を確認
• リモートから攻撃可能で公開済みの脆弱性として報告

Codezips Online Institute Management System 1.0の無制限アップロード脆弱性

VulDBは2024年11月8日、Codezips Online Institute Management System 1.0のedit_user.phpファイルに深刻な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は画像アップロード機能の不適切な実装により、無制限アップロードが可能になる問題として確認されている。^[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10994】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは無制限アップロード（CWE-434）とアクセス制御の不備（CWE-284）に分類されている。リモートからの攻撃が可能であり、既に攻撃コードが公開されているため早急な対応が必要とされるだろう。

CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.3（MEDIUM）、バージョン3.1で6.3（MEDIUM）と評価されており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には特権が必要だが利用者の関与は不要とされており、機密性・完全性・可用性への影響は限定的とされている。

CVE-2024-10994の脆弱性詳細

無制限アップロードについて

無制限アップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルアップロード機能の制限が適切に実装されていない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ファイルタイプやサイズの制限が不適切
• 悪意のあるコードを含むファイルのアップロードが可能
• サーバー上で任意のコード実行につながる可能性

Codezips Online Institute Management Systemで発見された脆弱性は、edit_user.php内の画像アップロード機能に存在しており、適切な制限が実装されていないことが問題となっている。この脆弱性を悪用されると、攻撃者によって悪意のあるファイルがアップロードされ、システムに深刻な影響を与える可能性があるだろう。

Codezips Online Institute Management Systemの脆弱性に関する考察

教育機関向けの管理システムにおいて無制限アップロードの脆弱性が存在することは、システムのセキュリティ設計における重大な欠陥を示している。特に教育関連のデータを扱うシステムでは、学生や教職員の個人情報が含まれる可能性が高く、情報漏洩やシステム改ざんのリスクが深刻な問題となるだろう。

今後は単純なファイル拡張子のチェックだけでなく、コンテンツタイプの検証やマルウェアスキャンなど、多層的な防御メカニズムの実装が求められる。特にPHPファイルのアップロードを制限する機能や、アップロードされたファイルの実行権限を適切に管理する仕組みの導入が必要とされている。

また、教育機関向けシステムのセキュリティ対策として、定期的な脆弱性診断や監査の実施も重要である。システムのアップデートやパッチ適用を迅速に行える体制を整備し、新たな脆弱性が発見された際の対応手順を明確化することで、セキュリティインシデントの予防と影響の最小化を図ることが望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10994, (参照 24-11-20).

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