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【CVE-2024-50968】Agri-Trading Online Shopping System 1.0に価格操作の脆弱性、カート機能での不正な価格設定が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • itsourcecode Agri-Trading Online Shopping System 1.0の脆弱性が発見
  • カート機能での価格操作が可能な問題を確認
  • 合計金額を0円に設定できる深刻な脆弱性

Agri-Trading Online Shopping System 1.0の価格操作の脆弱性

MITREは2024年11月14日にitsourcecode Agri-Trading Online Shopping System 1.0のAdd to Cart機能における深刻なビジネスロジックの脆弱性を公開した。リモート攻撃者が製品をカートに追加する際のquantパラメータを操作することで価格計算ロジックの欠陥を突くことが可能となっている。[1]

この脆弱性を利用すると攻撃者は数量の値を-0に設定することでシステムの合計金額計算を誤らせることが可能となっており、結果としてカート内の商品の合計金額を0円に設定できてしまう深刻な問題が存在することが判明した。これによって商品を無料で購入できる可能性が生じている。

脆弱性は【CVE-2024-50968】として識別されており、パッケージの総合的なセキュリティ対策が必要不可欠な状況となっている。この問題に対してMITREは製品の状態を「Information not provided」としており、早急な対応が求められる事態となっている。

Agri-Trading Online Shopping System 1.0の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-50968
影響を受けるシステム itsourcecode Agri-Trading Online Shopping System 1.0
脆弱性の種類 ビジネスロジックの脆弱性
攻撃手法 カート機能のquantパラメータ操作
影響 合計金額の不正な操作が可能

ビジネスロジックの脆弱性について

ビジネスロジックの脆弱性とは、アプリケーションの業務処理フローにおける論理的な欠陥のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証や処理の制御が不適切
  • 想定外の操作やデータ入力による異常動作
  • システムの本来の仕様や制約を回避可能

Agri-Trading Online Shopping System 1.0の事例では、カート機能の数量パラメータに対する適切な入力値の検証が行われていないことが問題となっている。特に負の値や特殊な値の処理に関するバリデーションが不十分であり、結果として価格計算ロジックを意図しない形で動作させることが可能となっている。

Agri-Trading Online Shopping Systemの脆弱性に関する考察

eコマースシステムにおける価格計算ロジックの脆弱性は、直接的な経済的損失につながる可能性があるため非常に深刻な問題となっている。特にオープンソースのeコマースシステムは多くの事業者が利用している可能性があり、影響範囲が広範に及ぶ可能性が高いため、早急なパッチ適用や代替手段の実装が必要不可欠である。

この種の脆弱性は、入力値の厳密な検証やビジネスロジックの見直しによって防ぐことが可能であるが、開発時に見落とされやすい傾向にある。今後は数値の範囲チェックや計算結果の妥当性検証など、より強固な入力値チェックの実装が求められるだろう。

長期的な対策としては、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施が有効である。特にeコマースシステムでは、価格操作に関する脆弱性が深刻な影響を及ぼす可能性が高いため、開発段階からセキュリティを考慮したシステム設計が重要となっている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50968, (参照 24-11-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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