【CVE-2024-52299】XWikiのPDFビューワーマクロに深刻な脆弱性、アクセス権限チェックの不備で添付ファイルが閲覧可能に
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記事の要約
- XWikiのPDFビューワーマクロに脆弱性が発見
- アクセス権限なしで添付ファイルにアクセス可能
- 脆弱性は2.5.6で修正済み
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XWikiのPDFビューワーマクロ2.5.6未満の脆弱性
XWikiは同社のPDFビューワーマクロに重大な脆弱性が発見されたことを公開した。Mozilla pdf.jsを使用したPDFビューワーマクロにおいて、アクセス権限のチェックが正しく機能せず、XWiki.PDFViewerServiceの閲覧権限を持つユーザーが任意の添付ファイルにアクセスできる状態になっていることが判明したのである。[1]
この脆弱性は添付ファイルへのアクセスを制限するためのキーが不適切に計算されることに起因しており、digestストリームのskipメソッドがdigestを更新しないことが原因となっている。CVSSスコアは7.5と高い深刻度を示しており、早急な対応が求められる状況だろう。
脆弱性の影響を受けるバージョンは1.6.2以上2.5.6未満であり、修正版となる2.5.6がリリースされている。SSVCによる評価では、自動化可能な攻撃手法が存在し部分的な技術的影響があるとされており、管理者は速やかにアップデートを実施する必要がある。
XWikiのPDFビューワーマクロ脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-52299 |
影響を受けるバージョン | 1.6.2以上2.5.6未満 |
CVSSスコア | 7.5(HIGH) |
CWE分類 | CWE-340(予測可能な数値または識別子の生成) |
修正バージョン | 2.5.6 |
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アクセス権限チェックについて
アクセス権限チェックとは、システムやアプリケーションにおいてユーザーが特定のリソースにアクセスする際の権限を確認する機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの認証情報と権限レベルの照合
- リソースごとのアクセス制御ポリシーの適用
- 不正アクセスからのシステム保護
XWikiのPDFビューワーマクロにおける脆弱性は、このアクセス権限チェック機能が正しく動作していないことが根本的な原因となっている。digestストリームのskipメソッドがdigestを更新しないという実装上の問題により、アクセス制御が迂回され、本来アクセスできないはずの添付ファイルにアクセスできてしまう状態が発生している。
PDFビューワーマクロの脆弱性に関する考察
XWikiのPDFビューワーマクロにおける今回の脆弱性は、アクセス権限管理の重要性を再認識させる事例となっている。特にdigestストリームの処理に関する実装の不備は、セキュリティ機能の一部が正しく動作していないことを示しており、同様の問題が他のコンポーネントにも存在する可能性を示唆している。
今後は単なるアクセス権限チェックの実装だけでなく、実装した機能が意図通りに動作しているかを検証するテストケースの充実が必要となるだろう。特にセキュリティ機能については、その迂回手法を想定した網羅的なテストの実施が重要となる。
また、オープンソースコンポーネントを活用する際の脆弱性管理の重要性も浮き彫りとなった。Mozilla pdf.jsのような外部コンポーネントを利用する場合、定期的なセキュリティ監査とアップデート適用の体制を整備することが、今後のセキュリティ対策として不可欠となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52299, (参照 24-11-20).
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