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【CVE-2024-42384】Mongoose Web Server v7.14に整数オーバーフローの脆弱性、セグメンテーション違反のリスクが判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Mongoose Web Server v7.14に整数オーバーフローの脆弱性
  • TLSパケットによりセグメンテーション違反が発生
  • CVSSスコア7.5の高リスク脆弱性として評価

Mongoose Web Server v7.14の整数オーバーフロー脆弱性

Nozomi Networks Incは2024年11月18日、Cesanta社のMongoose Web Server v7.14において整数オーバーフローまたはラップアラウンドの脆弱性を発見したことを公開した。攻撃者が予期せぬTLSパケットを送信することで、アプリケーション上でセグメンテーション違反を引き起こす可能性があることが判明している。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-42384】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはCWE-190(Integer Overflow or Wraparound)に分類されている。CVSSスコアは7.5(高)と評価され、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要だが、利用者の関与が必要と判断された。

脆弱性の影響を受けるバージョンは0から7.14までのすべてのバージョンとなっており、現在はNozomi Networks Labsの脆弱性アドバイザリーページで詳細が公開されている。発見者はGabriele Quagliarellaで、CISAによるSSVC評価では技術的影響は部分的とされている。

Mongoose Web Server v7.14の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-42384
影響を受けるバージョン 0~7.14
脆弱性の種類 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190)
CVSSスコア 7.5(高)
攻撃条件 ネットワークからのアクセス、低い複雑さ、特権不要
技術的影響 部分的(SSVC評価による)
脆弱性の詳細についてはこちら

整数オーバーフローについて

整数オーバーフローとは、プログラムにおいて整数型の変数が取り得る最大値を超えて計算が行われた際に発生する問題のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 変数の最大値を超えると予期せぬ値になる
  • メモリ破壊やバッファオーバーフローの原因となる
  • セキュリティ上の重大な脆弱性につながる可能性がある

Mongoose Web Server v7.14の事例では、TLSパケットの処理において整数オーバーフローが発生し、アプリケーションのセグメンテーション違反を引き起こす可能性がある。この種の脆弱性は、入力値の適切な検証やバッファサイズの厳密な管理によって防ぐことができるが、開発者の見落としや複雑な処理フローにより、見過ごされやすい問題となっている。

Mongoose Web Server v7.14の脆弱性に関する考察

WebサーバーにおけるTLSパケット処理の脆弱性は、セキュリティ上の深刻な問題となる可能性があることが浮き彫りとなった。特にMongoose Web Serverは組み込みシステムやIoTデバイスでも利用されており、影響範囲が広範囲に及ぶ可能性があることから、早急なバージョンアップデートや対策が求められている。

今後はTLSパケット処理におけるバッファ管理や整数演算の処理に関して、より厳密な実装とテストが必要となるだろう。特に組み込みシステムにおいては、リソース制約がある環境下での安全な実装方法の確立や、セキュリティテストの強化が重要な課題となる。

また、脆弱性の早期発見と対応を促進するために、セキュリティ研究者とソフトウェア開発者の協力体制の強化が望まれる。オープンソースプロジェクトにおいても、コードレビューやセキュリティ監査の仕組みを整備し、脆弱性が混入するリスクを最小限に抑える取り組みが必要だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-42384, (参照 24-11-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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