【CVE-2024-7241】Panda Security Dome 22.02.01でローカル権限昇格の脆弱性を発見、速やかな対応が必要に
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記事の要約
- Panda Security Domeにローカル権限昇格の脆弱性
- PSANHostサービスで任意のファイル作成が可能
- 攻撃者がシステム権限で任意のコード実行が可能
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Panda Security Dome 22.02.01のローカル権限昇格の脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年11月22日、Panda Security Domeのバージョン22.02.01に深刻な脆弱性【CVE-2024-7241】を発見したことを公開した。この脆弱性はPSANHostサービスに関連しており、ジャンクションを作成することで攻撃者が任意のファイルを作成できるようになるという重大な問題が存在している。[1]
この脆弱性を悪用するためには、攻撃者は事前に対象システムで低権限のコードを実行する権限を取得する必要がある。脆弱性の深刻度はCVSS v3.0で7.8のHIGHと評価されており、攻撃の複雑さは低く、重要な影響を及ぼす可能性が高いことが指摘されている。
脆弱性はCWE-59に分類される不適切なリンク解決の問題であり、攻撃者はこの脆弱性を悪用することで権限を昇格させ、SYSTEMコンテキストで任意のコードを実行することが可能となる。Zero Day Initiativeはこの脆弱性をZDI-CAN-23375として追跡している。
Panda Security Dome 22.02.01の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性識別子 | CVE-2024-7241 |
影響を受けるバージョン | 22.02.01 |
脆弱性の種類 | CWE-59(不適切なリンク解決) |
CVSSスコア | 7.8(HIGH) |
攻撃の前提条件 | 低権限のコード実行が可能な状態 |
影響範囲 | 権限昇格、任意のコード実行 |
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不適切なリンク解決について
不適切なリンク解決とは、ファイルアクセス前のリンク解決が適切に行われない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- シンボリックリンクやジャンクションの解決が不適切
- 高権限プロセスによるファイル操作の悪用が可能
- 意図しないファイルへのアクセスや作成が発生
Panda Security Domeの事例では、PSANHostサービスがジャンクションを適切に処理できないことが問題となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用して任意のファイルを作成し、さらにシステム権限でコードを実行できる状態にまで権限を昇格させることが可能だ。
Panda Security Domeの脆弱性に関する考察
Panda Security Domeの脆弱性は、セキュリティソフトウェア自体に存在する深刻な問題として注目に値する。この脆弱性は低権限のコード実行権限があれば悪用可能であり、攻撃の複雑さも低いことから、早急な対応が求められる状況だ。特にセキュリティソフトウェアがSYSTEM権限で動作する性質上、権限昇格の影響は極めて重大となるだろう。
今後は同様の権限昇格の脆弱性を防ぐため、ファイルシステム操作時の厳密な権限チェックと適切なリンク解決の実装が不可欠となる。セキュリティソフトウェアベンダーには、特権プロセスでの操作に関する徹底的なセキュリティレビューと、定期的な脆弱性診断の実施が求められるのだ。
また、エンドユーザー企業においては、この種の脆弱性に対する防御策として、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の徹底が重要となる。システム管理者には、セキュリティアップデートの迅速な適用と、権限昇格の兆候を検知できるモニタリング体制の構築が望まれるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-7241, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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