Visual Studio 2022 17.12がC++開発者向け機能を強化、UnrealEngine対応とC++23実装で開発効率が向上
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記事の要約
- Visual Studio 2022 17.12でC++開発者向け機能が追加
- C++23のP2286R8とC++26の新機能を実装完了
- UnrealEngineプロジェクトのコマンドライン引数設定が可能に
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Visual Studio 2022 17.12のC++開発者向け機能強化
MicrosoftはC++開発者向けの機能強化を実施し、Visual Studio 2022 17.12を2024年11月27日にリリースした。STLのchangelogではC++23のP2286R8とマルチディメンショナルサブスクリプト演算子の実装が完了し、C++26の新機能としてP2997R1やP0952R2、P2968R2が追加されている。[1]
デバッグビジュアライザーでは、mutex/recursive_mutexやmove_iteratorの改善が実施され、より詳細な情報の確認が可能となった。また、min、max、clampなどの関数にlifetimeboundアトリビュートが追加され、MSVCコード分析やClangの警告検出機能が向上している。
UnrealEngineプロジェクトでは、ツールバーからコマンドライン引数の設定が可能になり、開発効率が大幅に向上した。また、FileメニューからOpen Folderを選択することでuprojectを直接開くことができ、UnrealEngineプロジェクトの操作性が向上している。
Visual Studio 2022 17.12の機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
C++23実装完了機能 | P2286R8 Formatting Ranges、マルチディメンショナルサブスクリプト演算子 |
C++26新機能 | P2997R1、P0952R2、P2968R2 |
デバッグ機能改善 | mutex/recursive_mutex、move_iteratorのビジュアライザー強化 |
UnrealEngine対応 | コマンドライン引数設定、uprojectの直接オープン |
コード分析 | lifetimeboundアトリビュートの追加によるMSVCコード分析とClang警告検出の強化 |
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lifetimeboundアトリビュートについて
lifetimeboundアトリビュートとは、C++のコード分析で変数のライフタイムを追跡するための特別な属性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 変数の参照が不正に使用されることを防止する機能
- MSVCコード分析とClangの警告検出で活用可能
- min、max、clampなどの関数で活用される属性
Visual Studio 2022 17.12では、lifetimeboundアトリビュートがmin、max、clamp、ranges::min、ranges::max、ranges::clampに追加されることで、不適切な使用によるダングリング参照を検出することが可能になった。この機能強化により、C++26の開発環境における安全性が大幅に向上している。
Visual Studio 2022 17.12のC++開発者向け機能に関する考察
Visual Studio 2022 17.12におけるC++開発者向けの機能強化は、特にUnrealEngineプロジェクトの開発効率向上に大きく貢献している。コマンドライン引数の設定やuprojectの直接オープン機能の追加により、開発者は従来よりもスムーズにプロジェクトを管理できるようになったと言えるだろう。
しかし、C++23やC++26の新機能の実装により、開発者は新しい機能の学習と既存コードの互換性維持という課題に直面する可能性がある。特にlifetimeboundアトリビュートの導入は、コードの安全性向上に貢献する一方で、既存のコードベースの見直しが必要になるかもしれない。
今後は、UnrealEngine以外のプロジェクトにもコマンドライン引数設定機能が拡張されることが期待される。また、デバッグビジュアライザーのさらなる強化やC++26の追加機能の実装により、Visual Studioの開発環境としての価値が一層高まることだろう。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Updates for C++ developers in Visual Studio 2022 17.12 - Visual Studio Blog」. https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/updates-for-c-developers-in-visual-studio-2022-17-12/, (参照 24-11-29).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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