GMOメイクショップとOpenFactoryが資本業務提携、プリントオンデマンドでEC事業者の無在庫販売を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

GMOメイクショップとOpenFactoryが資本業務提携
プリントオンデマンドを活用した無在庫販売を推進
ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」を通じて展開

GMOメイクショップとOpenFactoryの資本業務提携によるプリントオンデマンド推進

GMOメイクショップは、2024年8月20日にプリントオンデマンドサービス「Printio」を展開するOpenFactoryと資本業務提携契約を締結した。この提携により、3,000億円を超える流通額を持つECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」を通じて、オリジナル商品の無在庫販売を促進する。プリントオンデマンド市場の急成長に対応し、日本国内での需要拡大を見込んでいる。^[1]

世界のプリントオンデマンド市場規模は2022年に53億9,700万ドルとなり、2031年までに390億3,500万ドルに達すると予測されている。一方、日本国内の2020年における市場規模は約100億円と小規模だが、SNSを通じて自らのブランド力を高められるようになった小～中規模事業者の需要拡大により、成長のポテンシャルを有している領域となっている。

OpenFactoryの「Printio」は、1個単位からのオリジナル商品製造を可能とし、全国の専門工場と連携して製造から個別配送までのフルフィルメント体制を構築している。GMOメイクショップは、この提携により12,000店舗を超えるEC事業者に向けて、在庫リスクを抑えつつ多品種少量生産に対応できる販売環境を提供する。

GMOメイクショップとOpenFactoryの提携によるメリットまとめ

	EC事業者向け	OpenFactory	GMOメイクショップ
主なメリット	在庫リスクゼロでのオリジナルグッズ販売	12,000店舗への提供機会	事業者へのシームレスな販売環境提供
商品展開	多様な商品ラインナップの簡単展開	サービス提供範囲の拡大	事業者の商品ラインナップ拡充支援
顧客対応	顧客ニーズに合わせた柔軟な商品開発	新たな顧客層へのリーチ	事業者の売上拡大支援

Printioの詳細はこちら

プリントオンデマンドについて

プリントオンデマンドとは、受注後に商品を印刷・製造するビジネスモデルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

在庫リスクを最小限に抑えられる生産方式
多品種少量生産に適した柔軟な製造システム
オリジナル商品の製作・販売が容易に実現可能

GMOメイクショップとOpenFactoryの提携により、ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」を利用する事業者は、Printioのプリントオンデマンドサービスを活用して簡単にオリジナル商品の販売を開始できる。この連携により、事業者は在庫切れによる販売機会の喪失や過剰生産による売れ残りのリスクを軽減しつつ、多様な商品展開が可能になる。

GMOメイクショップとOpenFactoryの提携に関する考察

GMOメイクショップとOpenFactoryの提携は、日本のEC市場とプリントオンデマンド市場の両方に大きな影響を与える可能性がある。特に、中小規模の事業者やクリエイターにとって、低リスクで自社ブランドの商品展開ができるようになるため、新たなビジネスチャンスが生まれるだろう。一方で、急速な市場拡大に伴い、品質管理や著作権問題などの課題が顕在化する可能性もある。

今後の課題としては、プリントオンデマンド製品の品質向上と安定供給が挙げられる。受注生産のため、大量生産品と比べて品質にばらつきが出る可能性があり、顧客満足度の維持が重要となる。また、配送時間の短縮や環境負荷の低減など、サステナビリティの観点からの取り組みも求められるだろう。これらの課題に対しては、AI技術を活用した品質管理システムの導入や、環境に配慮した材料の使用などが解決策として考えられる。

将来的には、AIやIoT技術との連携により、さらに効率的な生産システムの構築が期待される。例えば、需要予測AIによる最適な生産量の算出や、IoTデバイスを活用したリアルタイムの在庫管理など、テクノロジーの進化とプリントオンデマンドの融合が新たな可能性を生み出すだろう。GMOメイクショップとOpenFactoryには、こうした技術革新をリードし、日本のEC市場の発展に貢献することが期待される。