INPEXがCoupaを採用し調達購買業務をデジタル化、業務効率向上とガバナンス強化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約
INPEXによるCoupaの採用と調達購買業務のデジタル化
Coupaの主な特徴と期待される効果
Total Spend Managementプラットフォームについて
INPEXによるCoupa採用に関する考察
参考サイト

記事の要約

INPEXがCoupaを採用し調達購買業務をデジタル化
業務効率向上とガバナンス強化を目指す
Coupa Japan Summitで事例紹介予定

INPEXによるCoupaの採用と調達購買業務のデジタル化

Coupa株式会社は、株式会社INPEXが調達購買業務のデジタル化とコスト最適化を目的としてCoupaを採用したことを2024年8月23日に発表した。INPEXは石油・天然ガス開発事業を展開する企業で、『INPEX中長期ビジョン』の一環として強固な経営基盤の確立を進めており、調達購買領域のデジタル化推進による業務効率向上とガバナンス強化を目指している。^[1]

INPEXがCoupaを選択した理由として、機能充足性と直感的なユーザビリティの高さが評価された点が挙げられる。現在はアビームコンサルティング株式会社の協力のもとCoupaの導入を進めており、調達購買業務のプロセス統一・デジタル化による最適化や、意思決定を支えるデータ基盤の構築を目指している。

また、Coupa株式会社は2024年9月11日に虎ノ門ヒルズフォーラムにて年次イベント「Coupa Japan Summit」を開催予定だ。このイベントではINPEXも事例登壇する予定であり、経営層や購買、調達、経理、財務、サプライチェーン、企画、IT部門の担当者を対象に、Coupaの活用事例や最新情報が共有される。

Coupaの主な特徴と期待される効果

	機能	期待される効果
調達購買業務	プロセス統一・デジタル化	業務効率の向上
ガバナンス	取引データの蓄積と分析	ガバナンスの強化
コスト管理	データに基づく意思決定支援	継続的なコスト最適化
ユーザビリティ	直感的な操作性	導入・運用の容易さ

Coupa Japan Summitの詳細はこちら

Total Spend Managementプラットフォームについて

Total Spend Managementプラットフォームとは、企業の調達購買、サプライチェーンなどあらゆるビジネス支出の可視化、統制、改善を支援するクラウド型のシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

ビジネス支出の包括的な管理と分析
クラウドベースでの柔軟な運用
AIやコミュニティデータを活用した意思決定支援

Coupaが提供するTotal Spend Managementプラットフォームは、1,000万社以上のバイヤーとサプライヤーからなるグローバルネットワークの数兆ドル規模の直接・間接支出データを活用している。このデータを基にAIが正確な予測と改善案を提示し、企業の利益を伸ばすための価値ある意思決定をスマートに行えるよう支援する。

INPEXによるCoupa採用に関する考察

INPEXによるCoupaの採用は、エネルギー業界におけるデジタルトランスフォーメーションの重要性を示す好例だ。調達購買業務のデジタル化により、業務効率の向上だけでなく、データドリブンな意思決定が可能になり、長期的にはコスト削減や競争力強化につながる可能性が高い。一方で、システム導入に伴う従業員の教育や既存プロセスの変更など、短期的には課題も生じる可能性がある。

今後、Coupaの活用によってINPEXがどの程度の業務効率化やコスト最適化を実現できるかが注目される。特に、石油・天然ガス開発という特殊な業界での適用事例は、他の企業にとっても参考になるだろう。また、Coupaにとっても、大手エネルギー企業での導入実績は、同業他社への展開を加速させる可能性がある。

長期的には、このようなデジタル化の取り組みが、INPEXの『INPEX中長期ビジョン』の実現にどのように寄与するかが重要だ。エネルギー業界の変革期において、調達購買業務の効率化は一つの要素に過ぎない。Coupaの活用を通じて得られるデータや知見を、より広範な経営戦略にどう活かしていくかが、INPEXの今後の成長を左右する鍵となるだろう。