ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2024-08-24

Local web3 lab.@渋谷のおさかなだお長崎が長崎市の事業認定を取得、水産業振興と関係人口拡大に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Local web3 lab.@渋谷が展開するおさかなだお長崎が認定
• 長崎創生プロジェクト事業第84号として認定される
• 長崎の水産業振興と関係人口拡大を目指す

Local web3 lab.@渋谷のおさかなだお長崎が長崎市の事業認定を取得

東急不動産ホールディングスとMeTown株式会社が共同推進する地方創生実証実験「Local web3 lab.@渋谷」が展開するローカルDAO「おさかなだお長崎」が2024年8月16日、長崎市の長崎創生プロジェクト事業第84号として認定された。このプロジェクトは長崎の水産業振興と関係人口拡大を目指し、ブロックチェーン技術を活用した自律分散型コミュニティの構築に取り組んでいる。^[1]

おさかなだお長崎は「長崎のうまいサカナの未来をつくる」というテーマのもと、インターネットを介して様々なメンバーが集まり、長崎の地場事業者と協働して地域課題の解決に取り組んでいる。この取り組みは長崎の漁業や魚の魅力を伝える活動を通じて、「長崎のうまいサカナ」としての価値創造につながることが期待されている。

Local web3 lab.@渋谷は東急不動産ホールディングス、MeTown、株式会社Unyteの3社が連携し、渋谷を起点にDAOの構築により様々な地域課題の解決を目指す実証実験プロジェクトとして2024年2月から本格始動した。おさかなだお長崎はこのプロジェクトの第一弾として発足し、長崎の魚の魅力を広めるために多彩な活動を展開している。

おさかなだお長崎の活動内容まとめ

おさかなだお長崎の公式noteはこちら

DAOについて

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略で、分散型自律組織のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ブロックチェーン技術を活用した自律的な組織運営
• 中央集権的な管理者不在のコミュニティ形成
• トークンやNFTを用いた参加者のインセンティブ設計

おさかなだお長崎のケースでは、メンバー証としてNFTが発行され、コミュニティ内で獲得したトークンはオープンなウォレットで誰でも閲覧できる仕組みとなっている。このようなブロックチェーン上の記録により、コミュニティの規模や活動の透明性が確保され、地域貢献活動の可視化や貢献に応じた報酬分配の円滑化につながる可能性がある。

Local web3 lab.@渋谷とおさかなだお長崎に関する考察

Local web3 lab.@渋谷の取り組みは、ブロックチェーン技術を活用して地方創生と関係人口拡大を目指す点で革新的だ。特に、おさかなだお長崎のような具体的なプロジェクトを通じて、地域の特産品や産業の魅力を全国に発信し、オンラインコミュニティを通じて地域外の人材を巻き込む手法は注目に値する。この取り組みが成功すれば、他の地域や産業にも応用可能なモデルケースとなるだろう。

一方で、DAOの運営や継続的な参加者の確保、地域の既存事業者との連携など、長期的な課題も存在する。また、ブロックチェーン技術やWeb3の概念が一般に浸透していない現状では、参加障壁が高いと感じる人も多いかもしれない。これらの課題に対しては、丁寧な啓蒙活動や、参加者が段階的に関与を深められるような仕組み作りが必要となるだろう。

今後は、おさかなだお長崎の活動を通じて得られた知見を、他の地域や産業にも展開していくことが期待される。また、DAOの活動をより実効性のあるものにするため、地方自治体や既存の地域団体との連携強化も重要だ。Local web3 lab.@渋谷の取り組みが、日本の地方創生における新たなアプローチとして確立されることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「地方創生×Web3領域の新たな一歩「Local web3 lab.@渋谷」の第一弾 ローカルDAO「おさかなだお長崎」 長崎創生プロジェクト事業認定制度第84号事業に認定 | 東急不動産株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000006953.html, (参照 24-08-24).

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