ロイロノート・スクールが共有ノート機能を正式リリース、協働学習の促進と教育のデジタル化に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ロイロノート・スクールが共同編集機能「共有ノート」をリリース
複数人が同時にノートを編集可能で協働学習を促進
今後も新機能の追加を予定、ユーザビリティ向上へ

ロイロノート・スクールの共有ノート機能が協働学習を促進

株式会社LoiLoは、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」の共同編集機能「共有ノート」を2024年8月27日に正式リリースした。この機能により複数人が同時にノートを編集できるようになり、NEXT GIGAで重視されている協働学習を効果的に行うことが可能となった。共有ノートは試験機能として提供されていたが、今回のリリースですべての先生ユーザーがアプリの設定変更なしで作成できるようになったのだ。^[1]

共有ノートの特徴として、クラスやグループでの協働学習を促進することが挙げられる。複数人で操作している際には、誰がどのカードを編集しているのかが画面上に表示されるため、リアルタイムでの作業状況の把握が容易になった。これにより、グループでの調べ学習や話し合い活動など、さまざまな場面での活用が期待できるだろう。

共有ノートの活用例として、情報共有・相互評価やレポート・プレゼンテーションの作成が挙げられている。複数の生徒が意見を書き出し、情報を共有することで、他の生徒からヒントを得やすくなる。また、1つのデータを複数の生徒で共同編集できるため、Webページや写真、動画なども取り込んだ新聞やレポート、プレゼンテーション作りなどのグループ作業が効率的に行えるようになったのだ。

ロイロノート・スクールの共有ノート機能まとめ

項目	詳細
機能名	共有ノート
主な特徴	複数人が同時にノートを編集可能
リリース日	2024年8月27日
対象ユーザー	すべての先生ユーザー
活用例	情報共有・相互評価、レポート・プレゼンテーション作成
今後の予定	編集履歴表示機能、削除カード復元機能など

共有ノートの詳細はこちら

NEXT GIGAについて

NEXT GIGAとは、日本の教育におけるICT活用の次世代的な取り組みを指す概念であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

1人1台端末の活用を前提とした教育環境の整備
協働学習や個別最適化された学びの推進
デジタル技術を活用した教育の質の向上

ロイロノート・スクールの共有ノート機能は、NEXT GIGAが重視する協働学習を効果的に支援するツールとして位置づけられる。この機能により、生徒たちは1人1台の端末を使いながら、リアルタイムで情報を共有し、互いの意見を交換しながら学びを深めることが可能となった。NEXT GIGAの理念に沿った教育実践を支える重要な要素となるだろう。

ロイロノート・スクールの共有ノート機能に関する考察

ロイロノート・スクールの共有ノート機能は、協働学習を促進する点で非常に優れた取り組みだ。リアルタイムでの編集状況の可視化により、生徒間のコミュニケーションが活性化され、より深い学びにつながる可能性がある。しかし、同時に教師側のファシリテーション能力がより重要になり、効果的な活用のためには教師の研修や支援体制の整備が課題となるだろう。

今後、共有ノートの機能がさらに拡張されることで、より柔軟な学習形態が可能になると予想される。例えば、AIを活用した自動要約機能や、外部リソースとの連携強化などが実現すれば、生徒の情報リテラシーや批判的思考力の向上にも寄与するだろう。一方で、デジタルデバイドの問題や、対面でのコミュニケーション能力の低下などの懸念点にも配慮が必要となる。

ロイロノート・スクールの今後の展開としては、他の教育支援ツールとの連携強化や、学習データの分析機能の充実が期待される。これにより、個々の生徒の学習進捗や課題をより正確に把握し、個別最適化された学習支援が可能になるだろう。教育のデジタル化が進む中、ロイロノート・スクールが果たす役割はますます重要になると考えられる。