富良野市とカゴメが包括連携協定を締結、野菜を通じた健幸都市の実現へ向けて始動

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

富良野市とカゴメ株式会社が包括連携協定を締結
食による住民の健康増進と食育活動を推進
ベジチェックの活用や地産地消の取り組みを実施

富良野市とカゴメの包括連携協定による健幸都市の推進

北海道富良野市とカゴメ株式会社北海道支店は、2024年8月8日に「富良野市とカゴメ株式会社との包括連携に関する協定」を締結した。この協定は、食による住民の健康増進と地域の食育活動や地産地消の推進を図り、健康寿命の延伸や健康課題の解決を目的としている。両者は野菜をきっかけとした『健幸都市』の推進に向けて緊密な連携を図る方針だ。^[1]

協定に基づく主な取り組みとして、食習慣改善に向けた食と健康に関する学びの提供、野菜の摂取量を計測できるベジチェックの活用と食育の推進、市内農産物を活用したレシピ開発などによる富良野ブランディングへの貢献、ワインぶどう祭りなどでの市内外に向けた富良野農業の魅力と価値の発信が挙げられる。これらの取り組みを通じて、市民の健康意識向上と地域活性化を目指している。

これまでも両者は「ふらの野菜で健幸に」というキャンペーンを実施し、ベジチェック体験やふらの農業探検隊、ナトカリセミナーなどの活動を展開してきた。今後は、富良野市の"ふらの健幸ポイント事業"と連動させながら、市民の食生活改善と野菜摂取量増加を目指した活動を積極的に展開していく予定である。

富良野市とカゴメの健幸都市推進プロジェクト概要

項目	詳細
協定締結日	2024年8月8日
主な取り組み	食と健康に関する学び、ベジチェックの活用、地産地消の推進、農業の魅力発信
過去の実績	ベジチェック体験、ふらの農業探検隊、ナトカリセミナー
今後の計画	ベジチェックの常設、ワインぶどう祭りでの取り組み発信、ベジウォークの実施
目標	健康寿命の延伸、健康課題の解決、市民の食生活改善、野菜摂取量増加

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ベジチェックについて

ベジチェックとは、個人の野菜摂取量を簡便に測定できるデバイスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

非侵襲的な方法で皮膚のカロテノイド量を測定
測定結果から野菜摂取量を推定
個人の食生活改善のモチベーション向上に寄与

富良野市とカゴメ株式会社の取り組みでは、ベジチェックを活用して市民の野菜摂取量の可視化と意識向上を図っている。2023年のふらのワインぶどう祭りでは約400名が体験し、同年11月から12月の2ヶ月間で延べ2,000人が市役所設置のベジチェックを利用した実績がある。この結果から、富良野市民の健康意識の高さが示されている。

富良野市とカゴメの健幸都市推進に関する考察

富良野市とカゴメ株式会社の包括連携協定は、地方自治体と民間企業が協力して住民の健康増進と地域活性化を目指す先進的な取り組みとして評価できる。特にベジチェックを活用した野菜摂取量の可視化や、地元農産物を活用したレシピ開発など、具体的な施策が盛り込まれている点が注目に値する。これらの取り組みにより、市民の健康意識向上と地域農業の活性化が同時に図られることが期待されるだろう。

一方で、今後の課題として、ベジチェックの利用促進や健康関連イベントへの継続的な参加者確保が挙げられる。また、野菜摂取量の増加が実際の健康指標の改善にどの程度寄与するかを科学的に検証する必要があるだろう。これらの課題に対しては、ふらの健幸ポイント事業との連携強化や、地域の医療機関との協力による長期的な健康調査の実施などが解決策として考えられる。

今後は、ベジチェックのデータを活用した個別化された健康アドバイスの提供や、AIを活用した地域全体の健康トレンド分析など、テクノロジーを活用した新たな取り組みの導入が期待される。さらに、富良野市の取り組みを他の自治体にも展開し、日本全体の健康増進につなげていくことが、この協定の長期的な目標となるだろう。