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公開：2024-09-01

JVCケンウッドが彩速ナビの新梱包材で日本パッケージングコンテスト受賞、プラスチック使用量66%削減とV字形状で作業性向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JVCケンウッドが彩速ナビの新梱包材で受賞
• プラスチック使用量66%削減、CO2排出量47トン削減
• V字形状で作業性向上、コスト30%低減を実現

JVCケンウッドの彩速ナビ新梱包材が日本パッケージングコンテストで受賞

株式会社JVCケンウッドは、KENWOODブランドのAVナビゲーションシステム"彩速ナビ"シリーズの新しい商品梱包材が、2024年の日本パッケージングコンテストにおいて「電気・機器包装部門賞」を受賞したと2024年8月30日に発表した。この梱包材は、ダイナパック株式会社と共同開発されたもので、環境負荷の低減と生産性の向上を両立している。^[1]

新しい梱包材の最大の特徴は、従来の発泡スチロール（EPS）から紙（パルプモールド）への素材変更だ。この変更により、プラスチック包装材の使用量を66%削減し、生産時のCO2排出量を年間約47トン削減することに成功した。さらに、独自のV字形状を採用することで、コスト低減と梱包作業性の向上も実現している。

JVCケンウッドグループは、環境基本方針「JKグリーン2030」において「気候変動への対応」と「資源の有効利用」を重要な環境項目として掲げている。今回の新梱包材の開発は、この方針に基づくCO2排出量削減とプラスチック使用量削減の目標達成に向けた具体的な取り組みの一環だ。今後も全ての事業活動において環境負荷の最小化を目指すとしている。

新梱包材の特徴まとめ

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パルプモールドについて

パルプモールドとは、再生紙や木材パルプを原料とした環境に優しい包装材のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 生分解性があり、環境負荷が低い
• 衝撃吸収性に優れ、製品保護に効果的
• 形状の自由度が高く、複雑な形状にも対応可能

JVCケンウッドが採用したパルプモールドは、従来の発泡スチロールに比べてプラスチック使用量を大幅に削減できる点が特筆される。さらに、V字形状を採用することで、製品を置くだけで梱包材が閉じる機構を実現し、梱包作業の効率化にも貢献している。この新しい梱包材は、環境保護と生産性向上の両立を可能にする革新的な設計として評価されている。

JVCケンウッドの環境配慮型梱包材に関する考察

JVCケンウッドの新梱包材開発は、環境負荷の低減と生産性向上を両立させた点で高く評価できる。特に、プラスチック使用量の66%削減とCO2排出量の年間47トン削減は、企業の環境責任を果たす上で大きな前進だ。さらに、V字形状の採用によるコスト低減と作業効率の向上は、環境配慮と経済性の両立を示す好例となっている。

今後の課題として、パルプモールドの耐久性や防湿性の向上が挙げられる。特に電子機器の梱包材として使用する場合、製品の保護性能を維持しつつ環境負荷を低減する更なる技術革新が求められるだろう。この課題に対しては、バイオプラスチックとの複合材料の開発や、ナノセルロース技術の応用などが潜在的な解決策として考えられる。

今後、JVCケンウッドには梱包材だけでなく、製品本体の設計段階から環境負荷を考慮したエコデザインの採用を期待したい。例えば、リサイクル可能な素材の使用拡大や、製品の長寿命化、修理のしやすさの向上などが考えられる。また、他の電機メーカーとの協力により、業界全体で環境に配慮した梱包基準を確立することで、より大きな環境保護効果が期待できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AVナビゲーションシステム“彩速ナビ”シリーズの商品梱包材が「2024日本パッケージングコンテスト」において「電気・機器包装部門賞」を受賞 | 株式会社JVCケンウッドのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000465.000045133.html, (参照 24-09-01).

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