カインズが埼玉県内6店舗で警察署と安全・安心なまちづくり協定を締結、警察車両専用駐車場を初設置し地域防犯に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

カインズが警察署と安全・安心な街づくり協定を締結
埼玉県内6店舗に警察車両専用駐車場を初設置
地域の防犯活動に協力し安全なまちづくりを推進

カインズと警察署による安全・安心なまちづくり協定の締結

株式会社カインズは2024年8月30日に埼玉県内の6店舗が管轄警察署と「安全・安心なまちづくりに関する協定」を締結した。この協定は地域住民の安全で安心なくらしの実現を目指すもので、各店舗に警察車両専用駐車場を設置することで巡回や出動の効率化を図っている。カインズに警察車両の前進活動拠点となる専用駐車場が設置されるのは今回が初めてだ。^[1]

協定の連携事項には犯罪予防、交通安全、防災、青少年の健全育成、弱者保護などが含まれている。カインズは店内掲示板や館内放送を活用した啓発活動への協力、従業員による犯罪や不審者情報の通報などに積極的に取り組む方針だ。この取り組みは同社が2021年10月に策定した地域共生を目指す「くみまち構想」の一環として位置付けられている。

カインズはこの協定を通じて各地域の警察との連携をさらに強化し、地域の安全・安心なくらしに寄与することを目指している。同社は2019年8月に埼玉県、埼玉県警察本部と3者で「埼玉県防犯のまちづくりに関する協定」を締結しており、防犯キャンペーンの活動場所提供や広報活動への協力などを行ってきた実績がある。

カインズと警察署の安全・安心なまちづくり協定の概要

	協定内容	対象店舗	特徴
概要	安全・安心なまちづくりに関する協定	埼玉県内6店舗	警察車両専用駐車場の初設置
連携事項	犯罪予防、交通安全、防災など	浦和美園店、鶴ヶ島店、羽生店、本庄早稲田店、川島インター店、大利根店	店内掲示板や館内放送での啓発活動
目的	地域住民の安全・安心なくらしの実現	各店舗の管轄警察署と連携	従業員による犯罪・不審者情報の通報

くみまち構想の詳細はこちら

くみまち構想について

くみまち構想とは、カインズが2021年10月に策定した地域共生を志向する取り組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

地域の課題やニーズに対応するための構想
店舗や従業員がハブとなり地域と協働・共創
人々が自立し、共に楽しみ、助け合える地域社会を目指す

くみまち構想は「まちのくらしをみんなでDIY。」をスローガンに掲げており、カインズの創業以来の志である「商業を通して社会の発展に貢献する」という理念に基づいている。この構想を通じて、カインズは各店舗が地域の特性に合わせた活動を展開し、地域社会との共生を深めることを目指しているのだ。

カインズと警察署の安全・安心なまちづくり協定に関する考察

カインズと警察署の安全・安心なまちづくり協定は、民間企業と公的機関の連携による新たな地域貢献モデルとして評価できる。特に警察車両専用駐車場の設置は、迅速な警察活動を支援するとともに、店舗の防犯力向上にも寄与するため、双方にとって有益な取り組みだろう。一方で、プライバシーの観点から店舗内での警察の存在感が強まることへの懸念も考えられる。

今後の課題としては、協定の実効性を高めるための具体的な施策の展開が挙げられる。例えば、防犯カメラの共同運用や地域住民を巻き込んだ防犯ワークショップの開催など、より踏み込んだ協力体制の構築が期待される。また、この取り組みの効果を定量的に測定し、他地域や他企業への展開可能性を検討することも重要だろう。

将来的には、この協定モデルを基に、防犯以外の分野でも地域に根ざした企業と行政の連携が進むことが期待される。例えば、災害時の避難所としての店舗活用や、高齢者見守りサービスの提供など、地域の安全・安心に関わる多様なニーズに対応できる可能性がある。カインズには、この協定を起点とした更なる地域貢献の拡大を期待したい。