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公開：2024-09-11

デイトナ・インターナショナルがシルバーエッグのAIレコメンドエンジンを採用、ECサイトのCTRが3倍に向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• デイトナ・インターナショナルがシルバーエッグのAIレコメンドエンジンを採用
• AIによるパーソナライズでECサイトのCTRが3倍に向上
• ユーザー導線の活性化と売上向上を実現

シルバーエッグのAIレコメンドエンジン導入でデイトナ・インターナショナルのECサイト効果向上

シルバーエッグ・テクノロジー株式会社は2023年11月に株式会社デイトナ・インターナショナルのファッションECサイト「Daytona Park（デイトナパーク）」にAI技術を用いたリアルタイム・レコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」を導入した。導入後の評価により、AIレコメンドによってパーソナライズされた商品リンクは、パーソナライズされていないものに比べCTR（クリック率）が約3倍、CVR（購入率）が約1.3倍となることが確認された。^[1]

デイトナ・インターナショナルは「FREAK'S STORE」を中心としたアパレル・ライフスタイル事業を展開し、全国に約60店舗を構えている。同社は店舗とECのクロスユースやスタッフ発信コンテンツの活性化を進めるため、2023年11月に同社の持つブランドを統合した公式オンラインストア「Daytona Park（デイトナパーク）」をリリースした。

アイジェント・レコメンダーの導入にあたって、デイトナ・インターナショナルが重視したのはレコメンドの精度に加え、それまで利用していた自社開発のレコメンドエンジンを上回る運用性能のよさだった。また、同社が注力する店舗スタッフによるスタイリングフォトや特集記事などのコンテンツがレコメンドによってパーソナライズできることも、導入の決め手となった。

AIレコメンドエンジン導入効果まとめ

Daytona Park（デイトナパーク）の詳細はこちら

CTRについて

CTRとは「Click Through Rate」の略称で、広告やリンクがクリックされた割合を示す指標のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ウェブサイトの効果測定に用いられる重要な指標
• 表示回数に対するクリック数の割合で算出される
• ユーザーの関心度や広告の効果を測る尺度となる

デイトナ・インターナショナルの事例では、AIによるパーソナライズされたレコメンドリンクのCTRが従来の固定商品リンクと比較して約3倍に向上した。これは、AIが各ユーザーの興味関心に合わせた商品を提案することで、より多くのクリックを獲得できたことを示している。

AIレコメンドエンジン導入に関する考察

AIレコメンドエンジンの導入により、ECサイトのユーザー体験が大幅に向上したことは評価に値する。パーソナライズされた商品提案によってCTRとCVRが向上したことで、ユーザーの購買意欲が刺激され、結果として売上増加につながる可能性が高い。今後は、AIの学習データが蓄積されることでさらなる精度向上が期待できるだろう。

一方で、AIによるパーソナライズ化が進むことで、ユーザーの嗜好が固定化し、新たな商品との出会いが減少する「フィルターバブル」の問題が生じる可能性がある。この課題に対しては、AIのアルゴリズムに多様性を持たせることや、定期的に新しいカテゴリーの商品を提案するなどの工夫が必要になるだろう。

今後の展開として、メールやアプリなど多様なチャネルでのレコメンド機能の実装が予定されている。これにより、オムニチャネル戦略が強化され、顧客の利用率向上とファン化が進むことが期待される。同時に、AIの自動化によるサービスや業務の効率化も視野に入れており、ECサイトの運営コスト削減にも貢献する可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「デイトナ・インターナショナルがシルバーエッグのAIレコメンドエンジンを採用、AIによるパーソナライズの有無でECサイトのCTRに3倍の差を確認 | シルバーエッグ・テクノロジー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000085146.html, (参照 24-09-11).

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