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公開：2024-09-11

アルサーガパートナーズがDX推進戦略を提案、内製化とオンプレミス回帰で日本企業の競争力強化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アルサーガパートナーズがBSIAxCIO賢人倶楽部シンポジウムに登壇
• DX推進の最前線：成功を導くベストプラクティスを紹介
• 内製化とオンプレミス回帰の重要性を強調

アルサーガパートナーズがDX推進のベストプラクティスを紹介

アルサーガパートナーズ株式会社は2024年8月26日に開催されたBSIAxCIO賢人倶楽部シンポジウム2024「デジタルを徹底的に活用しよう」に代表の小俣泰明が登壇した。本講演では「DX推進の最前線：成功を導くベストプラクティス」をテーマに、日本企業のクラウド導入やカスタマイズ開発に関する課題を指摘し、無駄を省いて成果を最大化するための戦略と具体的な成功事例を紹介した。^[1]

小俣は開発戦略において、企業の状況に応じた適切なアプローチの選定が重要であると強調した。SaaS導入の風潮が高まっている中、必ずしもSaaSが最適解ではなく、長期的にはスクラッチ開発の方がコスト的に有利な場合があると指摘した。内製化を進めることで、コスト面でのメリットだけでなく、自社仕様の統合・参照機能の実現や、特定のツールに依存しない柔軟なビジネス変革が可能になるという。

インフラ戦略については、オンプレミスへの回帰を有力視し、外資クラウド依存からの脱却を推奨した。クラウドとオンプレミスのコスト比較を行い、長期利用においてオンプレミスの方が経済的である点を強調した。急激なユーザー変更がない社内システムは「オンプレミス回帰」を視野に入れ、長期的なコスト戦略を立てることが重要だと述べた。

アルサーガパートナーズのDX推進戦略まとめ

スクラッチ開発について

スクラッチ開発とは、既存のソフトウェアやフレームワークを使用せず、一から独自にシステムを構築する開発手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 自社の要件に完全に適合したシステムの構築が可能
• 長期的には保守や拡張が容易になる可能性が高い
• 開発者のスキル向上や技術ノウハウの蓄積に繋がる

アルサーガパートナーズの事例では、プロジェクト管理データベースをスクラッチ開発で内製化することで、年間2,000万円のコスト削減に成功した。この事例は、オープンソースの活用と内製化の組み合わせが、企業のDX推進において大きな効果をもたらす可能性を示している。スクラッチ開発は初期投資や開発期間が必要だが、長期的な視点で見ると企業の競争力強化に貢献する重要な選択肢となり得る。

アルサーガパートナーズのDX推進戦略に関する考察

アルサーガパートナーズが提案するDX推進戦略の良点として、長期的なコスト削減と企業の自立性強化が挙げられる。スクラッチ開発と内製化を推進することで、特定のベンダーやクラウドサービスへの依存度を下げ、柔軟なシステム開発と運用が可能になるだろう。また、オンプレミス回帰の提案は、データセキュリティの強化や外貨流出の抑制にも貢献する可能性がある。

一方で、この戦略を実行する上での課題として、内製化に必要な人材の確保と育成が挙げられる。DX人材の不足が指摘される中、質の高い開発者やエンジニアを確保し、継続的に育成していくことは容易ではないだろう。また、オンプレミス環境の構築と維持には、初期投資と継続的な運用コストが必要となり、中小企業にとってはハードルが高い可能性がある。

今後の展望として、AIやIoTなどの最新技術を活用した開発プロセスの効率化や、ハイブリッドクラウド環境の整備など、より柔軟なアプローチの検討が期待される。また、業界横断的な標準化や共通基盤の構築により、個々の企業の負担を軽減しつつ、日本全体のDX推進を加速させる取り組みも重要になるだろう。アルサーガパートナーズには、こうした広い視点からのDX戦略の提案と実践が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【イベントレポート】BSIAxCIO賢人倶楽部シンポジウム2024「デジタルを徹底的に活用しよう」に代表小俣が登壇 | アルサーガパートナーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000028308.html, (参照 24-09-11).

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