AI

エーアイ

公開：2024-09-16

みんがく、GPT-o1-previewをスクールAIに実装し教育分野のAI活用を加速、国際数学オリンピック予選で高スコア獲得

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• みんがく、GPT-o1-previewをスクールAIに実装
• GPT-o1、IMO予選で83%のスコアを獲得
• 教育分野での生成AI活用を推進

みんがく、スクールAIにGPT-o1-previewを実装し教育分野のAI活用を加速

株式会社みんがくは、教育サービスのプラットフォーム「スクールAI」に、OpenAIが2024年9月12日に発表した新たなAIモデル「GPT-o1」の試験運用版を実装したことを発表した。GPT-o1は物理学、化学、生物学の分野で複雑な問題を解決できるよう設計された新しいAIモデルで、国際数学オリンピック（IMO）の予選試験で83%のスコアを獲得している。^[1]

GPT-o1は、博士課程の学生と同等のパフォーマンスを発揮し、高度な推論能力が必要とされる学術分野での難解な課題やコーディング分野において優れた成果を上げている。みんがくは、この最新モデルを「スクールAI」に実装することで、教育分野における生成AIの活用をさらに推進し、学びの質の向上を目指している。

「スクールAI」は、第20回 日本e-Learning大賞「経済産業大臣賞」を受賞した「NANDE」の基盤となるサービスだ。生徒の学齢に合わせたカスタマイズが可能で、各生徒の思考過程をログから確認できる機能を持つ。ハルシネーションのリスクを最小限に抑える機能や、個人情報を学習しない設計が取り入れられており、文部科学省のガイドラインにも完全対応している。

GPT-o1-previewの特徴まとめ

スクールAIの詳細はこちら

国際数学オリンピック（IMO）について

国際数学オリンピック（IMO）とは、高校生を対象とした数学の国際競技大会のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 世界各国から選抜された高校生が参加する最高峰の数学コンテスト
• 難易度の高い数学問題を解く能力を競う
• 参加者の数学的思考力と問題解決能力を評価する重要な指標となる

GPT-o1がIMOの予選試験で83%のスコアを獲得したことは、このAIモデルが高度な数学的推論能力を持っていることを示している。人間の高校生を対象とした難関コンテストでAIがこのような高スコアを記録したことは、教育分野におけるAI活用の可能性を大きく広げる成果と言えるだろう。

GPT-o1-previewの教育分野での活用に関する考察

GPT-o1-previewの教育分野での活用は、個別最適化された学習支援を実現する可能性を秘めている。AIが学生一人ひとりの理解度や学習スタイルを分析し、適切な難易度の問題や解説を提供することで、効率的な学習が可能になるだろう。また、教師の負担軽減にも貢献し、より創造的な指導や生徒とのコミュニケーションに時間を割くことができるようになる可能性がある。

一方で、AIへの過度の依存や、人間の教師の役割の変化に伴う課題も予想される。生徒がAIに頼りすぎて自主的な思考力が低下するリスクや、AIと人間の教師の適切な役割分担をどのように設定するかという問題が生じる可能性がある。これらの課題に対しては、AIを補助ツールとして位置づけ、人間の教師の指導と組み合わせた総合的な教育システムを構築することが解決策となるだろう。

今後、GPT-o1-previewには、より広範な教科への対応や、生徒の情緒面のサポート機能の追加が期待される。さらに、AIと人間の教師が協調して働くためのインターフェースの開発や、AIの判断プロセスを可視化する機能の実装も重要だ。教育のデジタル化が進む中、AIを活用した新しい学びの形が確立されることで、個々の生徒の可能性を最大限に引き出す教育環境の実現が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「みんがく、数学など推論能力に長けたモデル最新版バージョン「GPT-o1-preview」を、開発・運営を手掛けるスクールAIに試験運用版として実装 | 株式会社みんがくのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000079497.html, (参照 24-09-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧