リバスタとアスエネが業務提携、建設業の脱炭素経営支援でCO₂排出量可視化と削減を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

リバスタとアスエネが業務提携の基本合意
建設業の脱炭素化支援が目的
CO₂排出量の可視化・削減ソリューションを提供

リバスタとアスエネの業務提携による建設業の脱炭素化支援

株式会社リバスタとアスエネ株式会社は、建設業の脱炭素化支援に関する業務提携の基本合意書を2024年9月18日に締結した。この提携は、建設会社におけるCO₂排出量の可視化と削減が喫緊の課題となっていることを背景としている。政府の2050年カーボンニュートラル宣言を受け、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減が求められているのだ。^[1]

建設現場では、施工の規模や工期が異なるため、CO₂排出量の把握に個別のデータ集計や管理が必要となり、現場担当者の業務負担が増大している。さらに、2024年4月からは建設業においても時間外労働の上限規制が適用されたため、効率的なCO₂排出量の可視化や削減施策の検討・推進に対するニーズが高まっている。

リバスタは電子マニフェストサービス「e-reverse.com」や建設業界に特化したCO₂排出量の算出・可視化クラウドサービス「TansoMiru」を提供している。一方、アスエネはGHGプロトコルにおけるScope1-3のサプライチェーン全体のCO₂排出量見える化・削減・報告クラウドサービスとSXコンサルティングを行っている。両社の連携により、建設業の脱炭素化支援が強化されることが期待される。

リバスタとアスエネの業務提携内容まとめ

	クラウドサービス連携	脱炭素コンサルティング	新ソリューション開発
主な内容	データ連携と分析	規模別アプローチ	カーボン・クレジット関連
リバスタの役割	TansoMiru管理のデータ提供	建設現場単位のコンサルティング	建設業特化型サービス開発
アスエネの役割	ASUENEでのデータ統合・分析	会社全体規模のコンサルティング	クレジット創出での連携
期待される効果	効率的なCO₂排出量管理	包括的な脱炭素戦略立案	新たな収益機会の創出

サステナビリティ・トランスフォーメーション（SX）について

サステナビリティ・トランスフォーメーション（SX）とは、企業が持続可能性を重視した経営方針へと転換する取り組みのことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

環境・社会・ガバナンス（ESG）要素を経営戦略の中核に据える
長期的な企業価値創造と社会課題解決の両立を目指す
事業モデルや組織文化の変革を伴う包括的なアプローチ

リバスタとアスエネの業務提携は、建設業界におけるSXの一環として位置づけられる。両社のサービスを組み合わせることで、建設会社はCO₂排出量の可視化から削減策の立案、さらには新たな事業機会の創出まで、包括的な脱炭素経営を推進することが可能になる。このような取り組みは、建設業界全体のサステナビリティ向上に寄与するものと期待される。

リバスタとアスエネの業務提携に関する考察

リバスタとアスエネの業務提携は、建設業界の脱炭素化を加速させる可能性を秘めている。両社の強みを生かしたサービス連携により、建設会社はより効率的かつ包括的にCO₂排出量の管理と削減に取り組むことが可能になるだろう。特に、現場レベルから企業全体まで、異なる規模でのアプローチが可能になる点は高く評価できる。

しかし、この提携にはいくつかの課題も予想される。例えば、両社のシステムの互換性確保や、大量のデータを扱う際のセキュリティ対策などが挙げられる。また、建設業界特有の慣行や規制との整合性を図ることも重要だ。これらの課題に対しては、段階的なシステム統合や、業界団体との連携強化などが解決策として考えられるだろう。

今後、この提携を通じて開発される新たなソリューションに期待がかかる。特に、建設業に特化したカーボン・クレジット取引サービスは、業界全体の脱炭素化を経済的に後押しする可能性がある。リバスタとアスエネには、技術革新と業界知見を融合させた、より革新的なサービスの創出を期待したい。