CentOSとは?意味をわかりやすく簡単に解説
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CentOSとは
CentOSはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)から派生したフリーのLinuxディストリビューションです。RHELのソースコードを利用して開発されており、機能面ではRHELとほぼ同等ですが、商用サポートは提供されていません。
CentOSは安定性と保守性に優れているため、サーバー用途で広く使用されています。特に、Webサーバーやメールサーバー、ファイルサーバーなどの用途で人気があります。
CentOSの特徴はアップデートサイクルが長いことです。メジャーバージョンのサポート期間は10年間と長く、安定したシステム運用が可能となっています。また、RHELとの互換性が高いため、RHELで動作するアプリケーションはほとんどの場合CentOSでも問題なく動作します。
CentOSはコミュニティベースで開発されているため、商用サポートは提供されていません。しかし、活発なコミュニティによって、問題の解決や情報共有が行われています。また、豊富なドキュメントやオンラインリソースが提供されているため、自力でのトラブルシューティングが可能です。
CentOSはサーバー用途に適したLinuxディストリビューションであり、安定性、保守性、互換性に優れています。コストを抑えつつ、信頼性の高いシステムを構築したい場合に適しているといえるでしょう。
CentOSのインストールと初期設定
CentOSのインストールと初期設定に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- CentOSのインストール方法
- CentOSの初期設定手順
- CentOSのネットワーク設定
CentOSのインストール方法
CentOSのインストールはISOイメージをダウンロードし、DVDやUSBメモリに書き込んで行います。インストール時にはキーボードレイアウトや言語、タイムゾーンなどを選択し、ディスクのパーティショニングを行います。
インストールの際は必要最小限のパッケージを選択し、不要なパッケージはインストールしないようにします。これにより、セキュリティリスクを減らし、パフォーマンスを向上させることができます。
また、インストール時にはrootパスワードの設定と、管理者ユーザーの作成を行います。セキュリティ上、rootユーザーでの直接ログインは避け、管理者ユーザーでログインし、sudoを使って管理作業を行うことが推奨されています。
CentOSの初期設定手順
CentOSのインストールが完了したら、初期設定を行います。まず、yumの設定ファイルを編集し、リポジトリの追加や優先順位の設定を行います。これにより、必要なパッケージを適切なリポジトリからインストールできるようになります。
次に、システムの更新を行います。yumコマンドを使って、インストールされているパッケージを最新のバージョンにアップデートします。アップデートにより、セキュリティホールが修正され、バグが解消されます。
また、必要に応じて、ファイアウォールの設定や、SELinuxの設定を行います。デフォルトではファイアウォールが有効になっており、必要なポートのみを開放するように設定します。SELinuxはセキュリティ強化のために使用されるツールであり、適切に設定することが重要です。
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CentOSのネットワーク設定
CentOSのネットワーク設定はnmtuiコマンドや、設定ファイルを直接編集することで行います。IPアドレスの設定や、DNSサーバーの指定、デフォルトゲートウェイの設定などを行います。
また、複数のネットワークインターフェースを持つ場合はボンディングの設定を行うことで、冗長化や負荷分散を実現できます。ボンディングの設定は設定ファイルを編集することで行います。
さらに、必要に応じて、ファイアウォールでの特定ポートの開放や、SSH接続の設定を行います。SSHの設定ではポート番号の変更やrootログインの禁止、公開鍵認証の設定などを行うことで、セキュリティを強化できます。
CentOSのパッケージ管理システム
CentOSのパッケージ管理システムに関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- CentOSのパッケージ管理ツール「yum」
- CentOSへのパッケージのインストールと削除
- CentOSのパッケージ更新とアップグレード
CentOSのパッケージ管理ツール「yum」
CentOSではパッケージ管理ツールとして「yum」が使用されています。yumはYellow Dog Updaterの略で、RPMベースのパッケージ管理システムです。yumを使うことで、パッケージの検索やインストール、アップデートなどを簡単に行えます。
yumの設定ファイルは/etc/yum.confや/etc/yum.repos.d/ディレクトリ下に配置されています。これらのファイルを編集することで、リポジトリの追加や優先順位の設定、プロキシの設定などを行えます。
また、yumにはパッケージグループという機能があります。関連するパッケージをまとめてグループ化し、一括してインストールや削除ができます。例えば、「開発ツール」グループをインストールすることで、GCCやGDBなどの開発に必要なパッケージを一括でインストールできます。
CentOSへのパッケージのインストールと削除
CentOSへのパッケージのインストールはyumコマンドで行います。インストールしたいパッケージ名を指定し、sudoで実行します。例えば、Apacheをインストールする場合は以下のコマンドを実行します。
sudo yum install httpd
また、パッケージの削除も、yumコマンドで行います。削除したいパッケージ名を指定し、sudoで実行します。例えば、Apacheを削除する場合は以下のコマンドを実行します。
sudo yum remove httpd
なお、依存関係のあるパッケージを削除する場合は関連するパッケージも同時に削除されます。削除前に、十分に確認することが重要です。
CentOSのパッケージ更新とアップグレード
CentOSのパッケージ更新はyumコマンドで行います。以下のコマンドを実行することで、インストールされているパッケージを最新のバージョンに更新できます。
sudo yum update
また、CentOSのマイナーバージョンアップグレードも、yumコマンドで行えます。以下のコマンドを実行することで、例えばCentOS 7.0から7.1へアップグレードできます。
sudo yum upgrade
ただし、メジャーバージョンのアップグレード、例えばCentOS 6.xから7.xへのアップグレードはyumでは行えません。メジャーバージョンアップグレードを行う場合はクリーンインストールが推奨されています。
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CentOSの運用管理
CentOSの運用管理に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- CentOSのシステムサービス管理
- CentOSのセキュリティ対策
- CentOSのバックアップと障害復旧
CentOSのシステムサービス管理
CentOSのシステムサービス管理にはsystemctlコマンドを使用します。systemctlを使うことで、各種サービスの起動や停止、自動起動の設定などを行えます。例えば、Apacheの起動は以下のコマンドで行います。
sudo systemctl start httpd
また、サービスの自動起動を有効にするには以下のコマンドを実行します。
sudo systemctl enable httpd
サービスの状態を確認するには以下のコマンドを使用します。
sudo systemctl status httpd
CentOSのセキュリティ対策
CentOSのセキュリティ対策として、まずは不要なサービスを無効化し、使用するサービスを最小限に抑えることが重要です。また、定期的にパッケージをアップデートし、セキュリティホールを修正する必要があります。
また、ファイアウォールを適切に設定し、不要なポートを閉じることも重要です。デフォルトではfirewalldが使用されています。以下のコマンドで、ファイアウォールの状態を確認できます。
sudo firewall-cmd --state
SSHのセキュリティ設定も重要です。デフォルトのポート番号を変更し、rootログインを禁止するなどの設定を行います。また、fail2banなどのツールを使って、ブルートフォース攻撃から保護することも有効です。
CentOSのバックアップと障害復旧
CentOSのバックアップにはtarコマンドや、rsyncコマンドを使用します。定期的にバックアップを取得し、バックアップデータを安全な場所に保管することが重要です。以下は/etc/ディレクトリをバックアップする例です。
sudo tar czf etc_backup.tar.gz /etc/
障害復旧の際はバックアップデータから必要なファイルを復元します。また、障害の原因を特定し、再発防止策を講じることが重要です。
万が一、システムが起動しなくなった場合はレスキューモードで起動し、問題の調査や修正を行います。レスキューモードはCentOSのインストールメディアから起動できます。
参考サイト
- Red Hat. https://www.redhat.com/ja
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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