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32bit版のSlackアプリ(Windows)の提供が終了、64bit版への移行を推奨

text: XEXEQ編集部


Slackの32bitアプリ提供終了に関する記事の要約

  • Slackが2024年6月にWindows向け32bitアプリの提供を終了
  • バージョン4.38以前の32bitアプリは一定期間継続利用可能に
  • サポート終了後もしばらくはSlackへのアクセスが可能だが更新は停止

Slackが2024年6月にWindows版32bitアプリの提供終了を発表

Slackは2024年6月をもって、Windows向け32bitアプリケーションの提供を終了すると発表。バージョン4.39以降、同社はWindows版の32bit版アプリのリリースを停止する方針だ。ただし、バージョン4.38以前の32bitクライアントについては、サポートライフサイクルの終了まで継続して使用可能となっている。[1]

同社はOS・ブラウザ・Slackアプリごとのサポート期間を定めたライフサイクルポリシーを公開している。それによると、デスクトップおよびモバイル版のSlackアプリは12~18か月、ブラウザ版は12~18か月のサポートが提供される。OSについては、MacとWindowsおよびLinuxで差があり、前者は製造者によるOSサポート終了後最低3か月、後者はリリースから4年半~5年となっている。

ライフサイクルの終了後も、サポート対象バージョンのアプリを使う限りSlackへのアクセスは可能だが、更新は行われない。Windows向けデスクトップアプリは、サポート終了後にMicrosoft Storeからダウンロードできなくなるとのことだ。同社は市場の変化に対応してサポートサイクルを随時見直す方針で、事前告知なくポリシーが変更される可能性にも言及している。

32bitアプリ終了はWindowsユーザーに一定の影響、移行期間の確保がカギ

Slackによる32bit版Windowsアプリの提供終了は一部のユーザー、特に社内のシステム環境の制約からOSやソフトウェアの更新に制限があるようなケースでは影響が予想される。32bitアプリの利用を継続している企業や組織には、64bit版への以降を検討・準備する一定の期間が必要となるだろう。Slackでは32bitクライアントの利用を可能な限りサポートすることで、スムーズな移行を促す考えだ。

IT管理者には社内のシステム要件と照らし合わせ、Slackを始めとするツールのサポートロードマップをチェックしておくことが欠かせない。旧バージョンの継続利用によるセキュリティリスクも考慮しつつ、64bitへの移行スケジュールを立てることが重要だ。ベンダー側でも、32bitサポート終了の長期的なスケジュールや移行手順について丁寧な告知が求められるところだろう。

モバイル版ではiOSは2年半~3年、Androidは4年半~5年とサポート期間が手厚い。アプリのアップデートサイクルが早いモバイル環境では、32bitアプリの淘汰もスムーズに進むことが予想される。デスクトップ版に比べ、個々のユーザーによる対応が中心となるだけに、UIや案内の工夫によって出来るだけ多くのユーザーを最新版に誘導することが重要となるはずだ。

Slackの32bitアプリ提供終了に関する考察

Slackが32bit版Windowsアプリの提供を終了する背景には、64bitアプリへの移行を進める同社の方針があるだろう。メモリアクセス効率化などの恩恵を享受するには、64bit化は不可欠だ。一方で移行期間中の32bitアプリユーザーのサポートをおろそかにすれば、Slackにとっても顧客離れのリスクとなる。旧バージョンの継続利用を一定期間認めるのは、そのバランスを取るための苦肉の策と言えるだろう。

今後はWindowsだけでなく、macOSでも64bit化の波が加速することが予想される。インテルMacのサポート終了を控え、AppleシリコンMacへの以降が進む中、SlackをはじめとするベンダーがmacOS向けに32bitバイナリの提供を終えるのは時間の問題だ。クロスプラットフォームを謳うSlackとしては、サポートポリシーの行方が注目されるところである。

IT管理者や情シス担当者は、ツールのサポートライフサイクルにかかる情報を定期的にウォッチし、システム更新の意思決定に役立てる必要がある。対応が後手に回ると、セキュリティリスクの増大やコンプライアンス違反を招きかねない。リモートワークの広がりとともに、コミュニケーションツールへの依存度も高まっている。特に中小規模の組織では、社内のシステム事情を考慮しつつ、タイムリーにツールを更新し続けることが重要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ slack help center. 「Slack 機能の廃止」. https://slack.com/intl/ja-jp/help/articles/4426294050451-Slack-%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%AE%E5%BB%83%E6%AD%A2#announcements, (参照 24-06-11).
  2. Apple. https://www.apple.com/jp/
  3. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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