Windows最新アップデートとサポート終了、移行とクラウド管理の留意点

text: XEXEQ編集部

Windows 11 version 23H2とversion 22H2に関する記事の要約
Windows 10のサポート期間終了
Windows 11へのアップグレードとクラウドネイティブ管理は並行して進められる
Windows Updateに関する考察
参考サイト

Windows 11 version 23H2とversion 22H2に関する記事の要約

Windows 11 version 23H2とversion 22H2の2024年6月のセキュリティ更新プログラムがリリース
2024年5月28日にリリースされたKB5037853の改善内容が含まれる
タスクバーの応答不良やlsass.exeの応答停止、メモリリークなどの問題が修正

Windows 10のサポート期間終了

Windows 10 version 21H2のEnterprise、Education、IoT Enterprise editionは、2024年6月11日でサポート期間が終了した。今後は月次のセキュリティ更新プログラムやプレビュー更新プログラムは提供されず、最新の脅威からの保護が得られなくなるため、Windows 10 version 22H2またはWindows 11へのアップグレードが推奨される。^[1]

IT部門による管理が行われていないビジネスデバイスでは、サポート期間の終了が近づくと自動的に機能更新プログラムが開始される。セキュリティとエコシステムの健全性にとって重要な月次更新プログラムを受け取り続けるためにも、Windows 10 version 22H2への移行が必要だ。

Windows 10 Enterprise LTSC 2021とWindows 10 IoT Enterprise LTSC 2021は、2027年1月12日までメインストリームサポートが継続される。サポートタイムラインやライフサイクルの詳細については、各エディションのライフサイクルページや関連ドキュメントを参照することが重要だろう。

Windows 11へのアップグレードとクラウドネイティブ管理は並行して進められる

Windows 11へのアップグレードとクラウドネイティブ管理への移行は、同時に進める必要はない。両者を同時に行わなければならないという誤解が一つ目の問題点として指摘されている。アプリケーションの互換性リスクやビジネスの生産性、所有コストなどに関する誤解も存在するようだ。

クラウドネイティブ管理への移行は、Windows 11へのアップグレードと並行して進めることができる。名称変更がより大きな変化を意味するという誤解やアプリケーションの互換性リスクに対する懸念なども、的確な判断を妨げる要因になり得る。ビジネスの生産性や所有コストについても、事実に基づいた評価が求められるだろう。

これらの誤解や思い込みに惑わされることなく、組織の環境を近代化するための的確な意思決定を行うことが重要だ。Windows 11へのアップグレードとクラウドネイティブ管理は、両者のメリットを理解した上で、それぞれの状況に応じて適切なタイミングで進めていくことが推奨される。

Windows Updateに関する考察

今回のセキュリティ更新プログラムでは、これまでに報告されていたタスクバーやlsass.exeに関する不具合が修正された。しかし、今後も新たな脆弱性やバグが発見される可能性は十分にある。継続的なセキュリティ更新プログラムの提供とユーザーによる適切な適用が重要だ。

Windows 10のサポート期間終了に伴い、古いバージョンを使い続けるユーザーが増加することも懸念される。セキュリティリスクの観点から、できるだけ早期のアップグレードが推奨されるが、ビジネス環境では互換性の検証などに一定の時間を要するだろう。スムーズな移行を支援するための情報提供やツールの拡充にも期待したい。

クラウドネイティブ管理への移行については、単なるOSのアップグレードではなくITインフラ全体の設計思想の転換を伴うものだ。段階的かつ計画的な移行が求められると同時に、移行による具体的なメリットを可視化し、組織内の理解と協力を得ていくことも重要な課題となるだろう。