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ABEJAが大規模日本語データセット「ABEJA CC-JA」をAWS上で公開、LLM開発の加速に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ABEJAが大規模日本語データセット「ABEJA CC-JA」をAWS上で公開、LLM開発の加速に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • ABEJAがAWS上で日本語データセットを公開
  • 430Bトークンの大規模日本語コーパスを構築
  • LLM開発のデータセットを無償で提供

ABEJAがAWS上で大規模日本語データセット「ABEJA CC-JA」を公開

株式会社ABEJAは2024年9月20日、大規模な日本語データセット「ABEJA CC-JA」をAWSクラウド上で一般公開した。このデータセットは「AWSオープンデータスポンサーシッププログラム」に採用され、LLM(大規模言語モデル)の構築に必要不可欠なデータを無償かつ利便性高く提供することが可能となった。[1]

ABEJA CC-JAは2019年から2023年までのCommon Crawlを活用して構築された430Bトークン(407B文字、10TB以上)の最大規模の日本語オープンデータセットだ。ABEJAの高度なデータ処理技術を駆使し、クリーニングやフィルタリングなど複数回の前処理を経て高品質なデータセットを実現している。

このデータセットの公開により、多くのユーザーが巨大なデータセット構築に必要なコストやプロセスを負担することなく、高品質なデータを利活用できるようになった。これにより、ユーザー企業における迅速かつ費用対効果の高いLLMの開発支援につながることが期待されている。

ABEJA CC-JAの特徴まとめ

項目 詳細
データ量 430Bトークン(407B文字、10TB以上)
対象期間 2019年から2023年
データソース Common Crawl(計41回分)
前処理 クリーニング、フィルタリングなど複数回実施
提供方法 AWS上で一般公開
利用料 無償
ABEJA CC-JAの詳細とアクセス方法はこちら

LLMについて

LLMとは「Large Language Model」の略称で、大規模な言語モデルを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 膨大なテキストデータを学習し、高度な言語理解・生成能力を持つ
  • 自然言語処理タスクを幅広くこなすことが可能
  • 転移学習により様々なドメインや言語に適用可能

LLMの構築には大規模なデータセットが不可欠だが、その準備には相応のコストや人的リソースが必要となる。ABEJA CC-JAのような高品質な日本語データセットの公開は、日本語LLMの開発を大きく加速させる可能性がある。これにより、日本語に特化したAIサービスの発展や、多言語対応のグローバルAIシステムの構築にも貢献することが期待される。

ABEJA CC-JAの公開に関する考察

ABEJA CC-JAの公開は日本語NLP研究とLLM開発において画期的な出来事だ。高品質かつ大規模な日本語データセットが無償で利用可能になることで、企業や研究機関の参入障壁が大幅に低下する。これにより日本語AIの開発競争が活性化し、より高度な自然言語処理技術の実現につながるだろう。

一方で今後の課題として、データの品質管理や定期的な更新が挙げられる。Web上のデータは常に変化しており、最新の言語使用を反映させるためには継続的なデータセットの更新が必要となる。また、プライバシーや著作権に関する問題にも細心の注意を払う必要があるだろう。

今後はABEJA CC-JAを活用した日本語特化型LLMの開発や、多言語モデルへの統合など、さまざまな応用が期待される。さらに、このデータセットを基盤として、より専門的な分野や特定のドメインに特化したデータセットの構築も進むかもしれない。日本のAI産業の発展と国際競争力の向上に、ABEJA CC-JAが大きく貢献することを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ABEJAが構築した大規模&高品質な日本語データセット「ABEJA CC-JA」 がAWS クラウド上で一般公開 | 株式会社ABEJAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000010628.html, (参照 24-09-22).

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