プログラミング

PROGRAMMING

公開：2024-07-22

.NET 6のサポートが2024年11月12日に終了、セキュリティ更新とテクニカルサポートの停止へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• .NET 6のサポート終了が2024年11月12日に決定
• セキュリティ更新とテクニカルサポートが停止
• .NET 8へのアップグレードが必要

.NET 6のサポート終了と影響

.NET 6のサポート終了が2024年11月12日に設定され、重要な節目を迎えることになった。この日以降、Microsoftは.NET 6に対する更新プログラムの提供を停止し、セキュリティ修正やテクニカルサポートも利用できなくなる。開発者やユーザーは、この期日までに.NET 8へのアップグレードを完了させる必要がある。^[1]

サポート終了後も.NET 6を使用したアプリケーションは動作し続けるが、セキュリティ脆弱性にさらされるリスクが高まる。Visual Studioでは2025年1月以降、.NET 6コンポーネントがサポート外としてマークされ、新規インストールや使用に制限がかかる。エンタープライズLinux企業が提供する.NET版は独自のサポートポリシーに従うため、状況が異なる可能性がある。

.NET 6とは

.NET 6とは、Microsoftが開発したクロスプラットフォーム対応のオープンソースフレームワークである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• LTS（長期サポート）リリースとして36ヶ月間サポート
• Windows、macOS、Linuxでの動作に対応
• 高性能で拡張性の高いアプリケーション開発が可能
• 統合開発環境Visual Studioとの高い親和性
• 幅広いアプリケーションタイプに対応（Web、モバイル、デスクトップなど）

.NET 6は、2021年11月にリリースされて以来、多くの開発者に利用されてきた。ユニファイドプラットフォームとしての位置づけで、従来の.NET Frameworkと.NET Coreの長所を統合し、パフォーマンスの向上や開発生産性の改善を実現した。特にC#10の新機能やHot Reloadのサポートなど、開発者体験を大幅に向上させる特徴を持っている。

アップグレード手順と注意点

.NET 6から.NET 8へのアップグレードは、プロジェクトファイル内のTargetFrameworkプロパティの値をnet8.0に変更することで開始される。この簡単な手順の後、開発環境とホスティング環境の両方を更新する必要がある。Visual Studioユーザーは、最新バージョンへのアップデートを行い、.NET 8 SDKをインストールすることが求められる。

アップグレード時には、APIの変更や非推奨機能の削除に注意を払う必要がある。.NET 7と.NET 8の破壊的変更ドキュメントを確認し、アプリケーションへの影響を事前に評価することが重要だ。大規模なプロジェクトでは、.NET Upgrade Assistantツールを活用することで、自動化されたコード分析と移行サポートを受けられる。ASP.NET CoreやMAUIアプリケーションの移行には、それぞれ専用のガイドラインに従うことが推奨される。

.NET 6サポート終了に関する考察

.NET 6のサポート終了は、セキュリティリスクの増大という問題を引き起こす可能性がある。更新プログラムの停止により、新たに発見される脆弱性に対する対策が取れなくなり、悪意のある攻撃者に付け入る隙を与えかねない。一方で、この状況は開発者コミュニティに最新技術への移行を促し、より安全で効率的なアプリケーション開発環境の整備につながるだろう。

.NET 8への移行に伴い、パフォーマンスの向上や新機能の利用が可能になることが期待される。特に、AOT（Ahead-of-Time）コンパイルの改善やクロスプラットフォーム開発の強化など、.NET 8で導入される新技術は、アプリケーションの実行速度や開発効率を大幅に向上させる可能性を秘めている。ただし、移行作業自体が開発リソースを一時的に圧迫する可能性もあり、適切な計画と準備が不可欠だ。

.NET 6のサポート終了は、特に大規模なエンタープライズシステムを運用する組織にとって大きな影響を及ぼすだろう。システムの安定性と継続性を維持するために、計画的な移行戦略の策定が求められる。一方で、スタートアップや小規模開発チームにとっては、最新技術へのキャッチアップの機会として前向きに捉えられる可能性もある。技術的負債の解消と将来を見据えた投資の好機となり得る。

長期的には、.NETエコシステム全体の進化と成熟が期待される。定期的なバージョンアップデートとサポート終了のサイクルは、フレームワークの継続的な改善と安定性の確保に貢献する。開発者コミュニティにとっては、常に最新の開発手法やベストプラクティスを学び続ける必要性が高まり、結果としてソフトウェア業界全体の技術力向上につながるだろう。ただし、このペースについていけない開発者や組織も出てくる可能性があり、技術格差の拡大にも注意を払う必要がある。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「.NET 6 will reach End of Support on November 12, 2024 - .NET Blog」. https://devblogs.microsoft.com/dotnet/dotnet-6-end-of-support/, (参照 24-07-22).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「プログラミング」に関するコラム一覧「プログラミング」に関するニュース一覧