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公開：2024-09-26

三重大学とみんがくが高大連携プログラムを実施、メタバース有造館と生成AIを活用し地域課題探究をサポート

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三重大学が高大連携プログラムを実施
• 株式会社みんがくがサポート業務を担当
• メタバース有造館と生成AIを活用

三重大学とみんがくの高大連携プログラム実施

株式会社みんがくは三重大学のメタバース有造館を活用した高大連携プログラムのサポート業務を2024年9月25日に実施したことを報告した。このプログラムでは三重県内の公立高校文理探究コースで学ぶ高校2年生35名が8グループに分かれ地域の課題探究に取り組み、三重大生がメタバース空間内でサポートを行った。高校生からの質問に対し大学生が「スクールAI」を活用して回答するやりとりを各グループ2回実践したのだ。^[1]

プログラムの特徴として、オンラインのメタバース環境での実施と生成AIの活用が挙げられる。三重大生は限られた時間内で高校生の疑問や相談に対応するため「スクールAI」を活用し、高校生にも分かりやすい内容になるようあらかじめプロンプトで調整して臨機応変に対応した。この取り組みにより、高校生の探究活動への自主的な取り組みを促進し、大学生と高校生の効果的な交流が実現された。

プログラムの成果として、7月30日に三重大学で行われたグループプレゼンテーションが挙げられる。高校生8グループは三重県内の自治体関係者の前で、自らの探究活動の成果を発表した。この経験を通じて、高校生たちは地域課題への理解を深め、プレゼンテーションスキルを向上させただけでなく、大学生や地域関係者との交流を通じて将来のキャリアについても考える機会を得たのである。

高大連携プログラムの概要

メタバース有造館について

メタバース有造館とは、三重大学が導入したバーチャル空間のプラットフォームのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• オンラインでの高度なインタラクティブ学習環境を提供
• 地理的制約を超えた交流や協働学習を可能にする
• 現実世界では難しい実験や体験学習を仮想空間で実現

メタバース有造館は、三重大学の高大連携プログラムにおいて重要な役割を果たしている。高校生と大学生がバーチャル空間内で交流することで、対面での交流が難しい状況下でも効果的なコミュニケーションが可能となった。さらに、生成AIと組み合わせることで、よりインタラクティブで効率的な学習支援を実現し、探究活動の質を高めることに貢献している。

高大連携プログラムに関する考察

三重大学とみんがくの高大連携プログラムは、メタバース技術と生成AIを効果的に組み合わせることで、地域課題の探究学習に新たな可能性をもたらした。特に、物理的な距離や時間の制約を超えて高校生と大学生が交流できる点は、今後の教育プログラムのモデルケースとなり得るだろう。一方で、オンライン環境での学習に不慣れな生徒への支援や、技術的なトラブルへの対応など、新たな課題も浮き彫りになる可能性がある。

この問題に対する解決策として、事前のオリエンテーションの充実や、技術サポート体制の強化が考えられる。また、対面とオンラインのハイブリッド型プログラムの導入も、両者のメリットを生かす有効な方法だろう。今後は、AIの活用範囲をさらに拡大し、例えば個々の生徒の学習進捗に応じたパーソナライズドな支援や、リアルタイムでのフィードバック機能の実装など、より高度な学習支援システムの開発が期待される。

長期的には、このようなプログラムが高校生の進路選択や大学での学びにどのような影響を与えるか、追跡調査を行うことも重要だ。さらに、地域課題の解決に向けた具体的なアクションプランの策定や実行支援まで範囲を広げることで、教育プログラムとしての価値だけでなく、地域貢献の観点からも大きな意義を持つ取り組みに発展する可能性を秘めている。高大連携の新たな形として、今後の展開が注目される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「株式会社みんがくが三重大学のメタバース有造館を活用した高大連携プログラムのサポート業務を実施 | 株式会社みんがくのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000079497.html, (参照 24-09-26).

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