デザイン

DESIGN

公開：2024-09-28

IEGNIMがWizTouch Noteを導入、民藝の作り手と使い手をつなぐ新たなファンコミュニケーション体験を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• IEGNIMがWizTouch Noteを導入
• 使い手と作り手をつなぐ新体験を提供
• 民藝の魅力をより身近に感じられるサービス

IEGNIMとWizTouch Noteの連携によるファンコミュニケーション革新

株式会社ロースターと株式会社Wizestは、代々木上原にあるIEGNIM店舗にてWizTouch Noteを2024年9月26日より導入し、使い手と作り手、作品をつなぐ新たなファンコミュニケーション体験の提供を開始した。IEGNIMは民藝の人気窯元による別注うつわを取り扱う実店舗で、デジタル技術を活用した新たな顧客体験を提供することを目指している。^[1]

WizTouch Noteの導入により、来店者はスマートフォンを使って専用タグにタッチすることで、作家の情報を得たり、作家に対してコメントを残したりすることが可能になった。このシステムは、作り手と使い手の双方の声を届けるツールとして機能し、普段なかなか交流の機会のない業界に新たなコミュニケーションの場を提供することを目的としている。

IEGNIMの実店舗では、作家の個展やイベント、新作の情報発信を通じて、作家と来店者がつながるコミュニティの形成を目指している。WizTouch Noteを通じて、使い手は作り手である作家のストーリーや人柄に直接触れることができ、作り手は作品への想いや制作過程をリアルに届けることが可能になった。

IEGNIM店舗とWizTouch Noteの機能概要

IEGNIMの公式サイトはこちら

民藝について

民藝とは、民衆的工芸の略称で、日常生活で使用される実用的な工芸品を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 無名の職人によって作られた日用品
• 地域の伝統や文化を反映した素朴な美しさ
• 実用性と芸術性を兼ね備えた工芸品

IEGNIMでは、この民藝の精神を受け継ぐ現代の作家たちの作品を取り扱っている。WizTouch Noteの導入により、来店者は民藝の魅力をより深く理解し、作家との直接的なコミュニケーションを通じて、作品への愛着を深めることができる。民藝の伝統と現代のデジタル技術が融合することで、新たな価値創造が期待されている。

IEGNIMとWizTouch Noteの連携に関する考察

IEGNIMとWizTouch Noteの連携は、伝統工芸とデジタル技術の融合という点で非常に興味深い取り組みであるだろう。実店舗での体験とデジタルコミュニケーションを組み合わせることで、民藝の魅力を若い世代にも伝えやすくなる可能性がある。また、作家と使い手の直接的なコミュニケーションが可能になることで、作品への理解が深まり、より強い愛着が生まれることが期待できる。

一方で、このシステムの普及には課題もあるだろう。高齢の作家や利用者にとっては、デジタル技術の利用がハードルとなる可能性がある。また、デジタルコミュニケーションが増えることで、実際の対面でのコミュニケーションが減少してしまう懸念もある。これらの課題に対しては、デジタルリテラシーの向上支援や、リアルとデジタルのバランスを考慮したイベント企画など、きめ細かな対応が必要だろう。

今後は、AIを活用した作品推薦システムや、VR/AR技術を用いた作品の仮想体験など、より高度なデジタル技術の導入も期待される。同時に、民藝の本質である「用の美」を失わないよう、技術と伝統のバランスを取りながら発展していくことが重要であるだろう。IEGNIMとWizTouch Noteの取り組みが、伝統工芸とテクノロジーの共存の新たなモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「使い手と作り手と作品をつなぐ、新体験！人気作家の民藝品が揃うIEGNIMでロケーション特化型デジタルノートWizTouch Noteを導入。 | 株式会社Wizestのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000134320.html, (参照 24-09-28).

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