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公開：2024-09-28

日立が国内初のパブリッククラウドRHEL長期保守サービスを開始、ハイブリッドクラウドの基幹システム管理を効率化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立がRHEL長期保守サービスを開始
• パブリッククラウドでLinux高信頼化サービス提供
• ハイブリッドクラウドの管理コスト最適化を実現

日立、パブリッククラウドでRHEL長期保守とLinux高信頼化サービスを開始

株式会社日立製作所は、基幹システムのハイブリッドクラウド化を推進する企業向けに、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)関連サービスを強化した。具体的には、「日立サポート360」において、国内初となるパブリッククラウド上のRHELの長期保守サービスを2024年10月1日より提供開始する。このサービスにより、RHELを従来の2年から最長6年まで同一バージョンで利用可能になった。^[1]

また、日立は独自のLinux高信頼化技術を活用し、パブリッククラウド向けに障害発生時の原因特定支援サービスも新たに提供する。これにより、ハイブリッドクラウド環境でのRHELの障害対応が同水準となり、基幹システムの復旧時間短縮と安定稼働を支援する。パブリッククラウド上でRHELの長期保守とLinux高信頼化サービスを同時に提供するのも国内初の試みだ。

さらに日立は、基幹システムのレガシー資産を継承しながらクラウドネイティブ化を推進するサービスも提供している。顧客は、これらのサービスとRed Hat OpenShift Container Platformを組み合わせることで、レガシー資産を維持しつつコンテナなどのクラウドネイティブ技術を活用できる。日立は今後も、基幹システムのモダナイズにおける課題解決と顧客の持続的成長に貢献していく方針だ。

日立のRHEL関連サービス強化の特長まとめ

Red Hat Enterprise Linuxについて

Red Hat Enterprise Linux（RHEL）とは、Red Hat社が開発・提供する企業向けのLinux OSのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 高い安定性と信頼性を持つエンタープライズ向けOS
• 長期サポートと定期的なセキュリティアップデート
• 幅広いハードウェアとソフトウェアの互換性

RHELは、多くの企業や組織で基幹システムの基盤として採用されている。日立の新サービスは、このRHELをパブリッククラウド上で長期的に安定利用できるようにすることで、基幹システムのクラウド移行やハイブリッドクラウド環境の構築を容易にする。同時に、日立独自の高信頼化技術との組み合わせにより、クラウド環境でもオンプレミスと同等の安定性と運用性を実現することが可能になった。

日立のRHEL関連サービス強化に関する考察

日立のRHEL関連サービス強化は、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進において重要な役割を果たすだろう。特に、長期保守サービスの提供により、基幹システムのクラウド移行における大きな障壁の一つが取り除かれた。これにより、多くの企業がより柔軟にクラウド戦略を立てられるようになり、ビジネスのアジリティ向上につながると考えられる。

一方で、長期間同一バージョンを使用することによるセキュリティリスクや、新しい機能の取り込み遅れなどの課題も考えられる。日立には、長期保守期間中も適切なセキュリティパッチの適用や、新機能の部分的な導入方法などを提案することが求められるだろう。また、クラウドネイティブ技術の急速な進化に対応するため、OpenShiftなどのコンテナプラットフォームとの連携をさらに強化することも重要だ。

今後、日立にはマルチクラウド環境への対応やAI/ML技術との統合など、さらなる機能拡張が期待される。特に、クラウドネイティブ技術とレガシーシステムの橋渡しとなるソリューションの開発が重要になるだろう。日立の取り組みは、日本企業のDX推進とクラウド活用の加速に大きく貢献する可能性を秘めており、今後の展開が注目される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国内初、パブリッククラウドにおけるRed Hat Enterprise Linux長期保守サービスと日立独自のLinux高信頼化サービスを開始 | 株式会社 日立製作所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000382.000067590.html, (参照 24-09-28).
2. Red Hat. https://www.redhat.com/ja

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