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公開：2024-09-29

SMBCグループとインフキュリオンが資本業務提携、法人DX支援に向けた決済ソリューション強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SMBCグループとインフキュリオンが資本業務提携
• 法人DX支援を目的とした決済ソリューション強化
• インフキュリオンは三井住友FGの持分法適用会社に

SMBCグループとインフキュリオンの資本業務提携によるDX支援強化

SMBCグループと株式会社インフキュリオンは、事業者向け決済・金融事業領域における協業に向けて資本業務提携契約を締結した。この提携により、インフキュリオンはSMBCグループのキャッシュレス決済戦略の一翼を担い、決済を中心とした最先端のソリューションを提供することで、事業者のビジネス変革を支援する国内No.1のソリューション・プラットフォームの構築を目指している。^[1]

SMBCグループは、インフキュリオンが行う第三者割当増資の割当先となり、既存株主の一部から株式を譲り受けることで、インフキュリオンを株式会社三井住友フィナンシャルグループの持分法適用会社とする。ただし、インフキュリオンは経営陣を中心とした資本構成・経営体制による独立性を維持し、既存事業の継続的成長を追求しつつ、早期の株式上場を目指すとしている。

本提携の背景には、国内のキャッシュレス決済市場の拡大や、事業者のデジタル化ニーズの高まりがある。SMBCグループはこれまでも「SMBCグループのキャッシュレス決済戦略」を掲げ、グループ内外の企業との協業を通じて事業者向けサービスの強化を進めてきた。今回の提携により、両社の強みを生かした新たなソリューションの開発が期待される。

SMBCグループとインフキュリオンの提携内容まとめ

Embedded Fintechについて

Embedded Fintechとは、非金融企業が自社のサービスに金融機能を組み込むことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 既存サービスと金融サービスの統合によるユーザー体験の向上
• 非金融企業による金融サービス提供の障壁低下
• カスタマイズ可能な金融ソリューションの実現

インフキュリオンは、Embedded Fintechのリーディング企業として、次世代型カード発行プラットフォーム「Xard」や請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」などを提供している。これらのプロダクトは、事業者が独自サービスと組み合わせて金融サービスを提供するための基盤となっており、SMBCグループとの提携により、さらなる進化が期待される。

SMBCグループとインフキュリオンの資本業務提携に関する考察

SMBCグループとインフキュリオンの資本業務提携は、両社の強みを生かした相乗効果が期待できる。SMBCグループの豊富な金融ノウハウと顧客基盤に、インフキュリオンの最先端の決済技術とプラットフォームが組み合わさることで、事業者向けの革新的なソリューションが生まれる可能性が高い。特に、法人間取引のデジタル化が進む中、両社の協業は市場ニーズに合致したものと言えるだろう。

一方で、今後の課題としては、両社の企業文化や業務プロセスの違いをいかに融合させていくかが挙げられる。大手金融グループとスタートアップ企業の協業では、意思決定のスピードや柔軟性の違いが障壁となる可能性がある。これらの課題を解決するためには、オープンイノベーションを促進する仕組みづくりや、人材交流を通じた相互理解の深化が重要となるだろう。

今後期待したい点として、この提携を通じて生まれる新たなサービスが、中小企業のDXを加速させることが挙げられる。特に、インボイス制度への対応や経費精算の効率化など、喫緊の課題に対するソリューションの提供が求められる。また、両社の知見を活かした金融教育プログラムの展開など、社会貢献的な側面での取り組みも期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「SMBCグループと株式会社インフキュリオンによる資本業務提携締結について | 株式会社インフキュリオンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000031359.html, (参照 24-09-29).

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