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公開：2024-09-29

ソニックガーデンがZero Distance Excellence Awardを受賞、納品のない受託開発モデルが国際的に評価される

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソニックガーデンがZero Distance Excellence Awardを受賞
• 「納品のない受託開発」と「管理しない経営」が評価
• Emerging Excellence部門賞を獲得

ソニックガーデンがZero Distance Excellence Awardを受賞

株式会社ソニックガーデンは、Business Ecosystem Alliance（BEA）主催の「Zero Distance Excellence Award for 2024」においてEmerging Excellence部門賞を獲得した。同社の独自のビジネスモデル「納品のない受託開発」と自律的なマネジメントスタイル「管理しない経営」が高く評価された結果である。^[1]

「Zero Distance Excellence Award」は、ゼロ・ディスタンスに向けた実践を行っている企業や組織を対象としたアワードだ。革新性、自律性、顧客中心主義において卓越した成果を示した組織を表彰することを目的としている。今回のアワードには世界中から70以上の応募があり、そのうち27の企業や組織が受賞の栄誉に輝いた。

ソニックガーデンが受賞したEmerging Excellence Awardは、ゼロ・ディスタンスの取り組みを行う新進気鋭の企業に贈られる賞である。日本からは、ソニックガーデンを含め3社が受賞した。この受賞は、同社の革新的なビジネスモデルと経営スタイルが国際的にも認められたことを示している。

ソニックガーデンの「納品のない受託開発」モデルまとめ

納品のない受託開発の詳細はこちら

ゼロ・ディスタンスについて

ゼロ・ディスタンスとは、Haierグループの総合経営理念「RenDanHeYi（人単合一）」の一環として提唱される概念で、主に以下のような特徴を持つ。

• 従業員と顧客間の境界をなくす
• 従業員と会社間の境界をなくす
• 直接的なつながりの中での価値提供を推奨

この概念は、従来の組織構造や業務プロセスにおける障壁を取り除き、より直接的かつ効率的な価値創造を目指すものだ。ソニックガーデンの「納品のない受託開発」モデルは、このゼロ・ディスタンスの考え方を実践し、クライアントと開発者の距離を極限まで縮めることで、より効果的なソフトウェア開発を実現している。

ソニックガーデンの受賞に関する考察

ソニックガーデンのZero Distance Excellence Award受賞は、従来の受託開発モデルに革新をもたらした点が高く評価された結果だと言える。「納品のない受託開発」モデルは、クライアントと開発者の間の壁を取り払い、より密接な協力関係を構築することで、真に価値のあるソフトウェア開発を可能にしている。この方法論は、今後の受託開発業界全体に大きな影響を与える可能性を秘めている。

一方で、このモデルの普及に伴い、従来の契約形態や責任範囲の定義に関する法的・社会的な課題が浮上する可能性がある。例えば、成果の定義や評価方法、知的財産権の帰属などについて、新たな基準や規制が必要になるかもしれない。これらの課題に対しては、業界全体での議論と合意形成、さらには法制度の整備が求められるだろう。

今後、ソニックガーデンには「納品のない受託開発」モデルをさらに発展させ、より多様な業界や規模の企業にも適用可能なフレームワークの構築が期待される。また、「管理しない経営」の概念を深化させ、従業員の自律性と組織の効率性を両立させる新たな経営手法の確立も望まれる。このような革新的なアプローチが、日本のIT産業全体の競争力向上につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Haierグループが推進するゼロ・ディスタンス実践組織向けの「Zero Distance Excellence Award」にて、ソニックガーデンがEmerging Excellence部門賞を獲得！ | 株式会社ソニックガーデンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000022534.html, (参照 24-09-29).

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