東邦ガスと東京センチュリーがTTブラザーズを設立、非FIT太陽光発電を中心に100MW規模の再エネ開発へ

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

東邦ガスと東京センチュリーがTTブラザーズを設立
非FIT太陽光を中心とした再エネ発電所の開発を協業
100MW程度の再エネ発電所開発を目指す

東邦ガスと東京センチュリーが再エネ電源確保のための発電事業会社を設立

東邦ガス株式会社と東京センチュリー株式会社は、再エネ電源確保を目的とした発電事業会社であるTTブラザーズ合同会社を2024年9月30日に設立した。TTブラザーズは非FIT太陽光を中心とした再エネ電源の開発・発電事業を行い、東邦ガスが発電された電気を全量買い取りして供給する。東京センチュリーは連結子会社のA&Tm株式会社を通じて発電所の運営管理を担当する。^[1]

本協業では、中部エリアを中心に分散型太陽光発電所の開発を順次進め、将来的には100MW程度の再エネ発電所の開発を目指している。政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けて企業における再エネ電気の調達が課題となっており、東邦ガスと東京センチュリーは本協業を通じてこうした課題解決に協力することで、脱炭素社会の実現に貢献する方針だ。

TTブラザーズは資本金300万円で、東邦ガスと東京センチュリーが50％ずつ出資している。事業内容は太陽光発電事業（発電設備の開発、保有）および太陽光発電設備・関連機器の設置、運転、保守などである。東邦ガスは2025年度までに再エネ電源取扱量250MWを目標としており、東京センチュリーは国内外で合計約915MWの再エネ事業の開発・運営を行っている。

TTブラザーズ設立の概要

項目	詳細
会社名	TTブラザーズ合同会社
所在地	東京都千代田区神田練塀町3番地
設立日	2024年9月
資本金	300万円
出資比率	東邦ガス：50％、東京センチュリー：50％
事業内容	太陽光発電事業（発電設備の開発、保有）、太陽光発電設備および関連機器の設置、運転ならびに保守など

非FIT太陽光発電について

非FIT太陽光発電とは、固定価格買取制度（FIT）を利用せずに運営される太陽光発電システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

市場価格で電力を売買するため、より柔軟な事業運営が可能
FIT制度に依存せず、長期的な事業の持続可能性を追求
企業のRE100達成や脱炭素化目標に直接貢献可能

TTブラザーズの設立は、非FIT太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー事業の拡大を目指す取り組みである。東邦ガスと東京センチュリーの協業により、中部エリアを中心に分散型太陽光発電所の開発を進め、企業の再エネ電気調達ニーズに応えつつ、カーボンニュートラル実現に向けた貢献を目指している。

TTブラザーズの設立に関する考察

TTブラザーズの設立は、再生可能エネルギー市場における重要な動きとして評価できる。非FIT太陽光発電を中心とした事業展開により、市場メカニズムに基づいた持続可能な再エネ事業モデルの構築が期待される。また、東邦ガスと東京センチュリーという異なる専門性を持つ企業の協業は、効率的な事業運営と幅広い顧客ニーズへの対応を可能にするだろう。

一方で、再生可能エネルギー市場の競争激化や電力市場の価格変動リスクなど、課題も存在する。これらの課題に対しては、技術革新による発電効率の向上や、蓄電システムとの連携による安定供給の実現などが解決策として考えられる。また、地域社会との共生や環境への配慮も重要な課題となるため、地域貢献型の事業モデルの構築も検討すべきだろう。

今後、TTブラザーズには太陽光発電以外の再生可能エネルギー源への展開や、AIやIoTを活用したスマートグリッド技術の導入など、さらなる事業拡大と技術革新が期待される。カーボンニュートラル実現に向けた社会的要請が高まる中、TTブラザーズの取り組みが日本の再生可能エネルギー市場の発展と脱炭素化の加速に寄与することを期待したい。