大和高田市がおいくらと連携、リユース促進で廃棄物削減へ

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

大和高田市が「おいくら」と連携開始
リユース促進と廃棄物削減が目的
市民の不要品売却が容易に

大和高田市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業の開始

奈良県大和高田市と株式会社マーケットエンタープライズは、2024年7月24日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。この取組では、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、大和高田市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

大和高田市では、これまで小型家電の回収などリサイクルを積極的に行なっていたが、リユース施策の導入には至っていなかった。一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。両者のニーズが合致し、「おいくら」を用いた今回の取組が実現したのである。

「おいくら」は、不要品の買取価格を一括で比較できるリユースプラットフォームで、これまでおよそ120万人が利用している。大和高田市民は7月24日15時より市のホームページから直接「おいくら」にアクセスし、不要品の一括査定申し込みが可能になる。この連携により、二次流通の活性化や社会全体での不要品削減が見込まれ、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながると期待されている。

	大和高田市	マーケットエンタープライズ	「おいくら」
主な役割	リユース施策の導入	リユースプラットフォーム提供	不要品の一括査定
目的	廃棄物削減	持続可能な社会の実現	リユース促進
特徴	循環型社会の形成	官民連携のSDGs取組	120万人の利用実績

リユースプラットフォームとは

リユースプラットフォームとは、不要品の再利用を促進するためのオンラインサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の買取業者からの査定価格を一括で比較可能
ユーザーと買取業者をマッチングする仲介機能
簡便な査定依頼や売却プロセスの提供

リユースプラットフォームは、個人が所有する不要品を効率的に売却できる環境を提供することで、資源の有効活用と廃棄物削減に貢献している。ユーザーは自宅にいながら複数の買取業者から査定を受けられるため、最適な条件で不要品を売却することが可能になる。このシステムにより、従来のリサイクルショップを個別に回る手間が省け、リユースの敷居が低くなっているのだ。

大和高田市とマーケットエンタープライズの連携に関する考察

大和高田市とマーケットエンタープライズの連携によるリユース事業は、自治体の廃棄物管理に新たな可能性をもたらす先駆的な取り組みだ。しかし、この事業の成功には市民の積極的な参加が不可欠であり、リユースに対する意識改革や利用促進のための啓発活動が重要になるだろう。また、高齢者や技術に不慣れな市民にとっては、オンラインプラットフォームの利用が障壁となる可能性もあり、これらの課題に対する対策が必要となる。

今後、この取り組みをさらに発展させるためには、リユース品の品質保証システムの導入や、地域内での物々交換マーケットの開催など、より多様な再利用の機会を創出することが望ましい。また、リユースされた製品の追跡調査を行い、実際の廃棄物削減効果を数値化することで、事業の有効性を客観的に評価し、他の自治体への展開を促進することができるだろう。

長期的には、この官民連携モデルが他の自治体にも波及し、全国規模でのリユースネットワークが構築されることが期待される。そうなれば、地域を越えた不要品の流通が活性化し、より効率的な資源の再配分が可能になる。さらに、AIやIoT技術を活用して、不要品の需給予測や最適な再利用方法の提案など、より高度なリユースシステムへと進化していく可能性も秘めている。