スパイラルとドコモ・インシュアランスがマイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」を改定、自転車・原付対応プランとオプション機能を追加

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

ビークルBizの新プラン追加と機能拡張
自転車・原付対応プランの導入
複数台管理などのオプション機能追加

マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」のサービス改定

スパイラル株式会社とドコモ・インシュアランスは、マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」supported by ドコモ・インシュアランスを2024年10月8日にリリースした。新プラン「自転車・原付プラン」およびオプション機能を追加し、従業員の自動車やバイク、原付、自転車通勤を認めている企業の効率的な管理業務を実現する。^[1]

新プラン追加の背景には、自転車事故による高額の損害賠償命令や自治体での自転車損害賠償責任保険加入義務化の動きがある。令和5年4月1日現在、32都府県で加入義務化、10道県で努力義務化する条例が制定されており、企業での自転車通勤管理ニーズが高まっている。

新プランでは従来の自動車およびバイクに加え、自転車や原付も対象となった。オプション機能として、一人の従業員による複数台の申請や複数拠点・部門や複数人での多段階承認が可能となる機能が追加されており、企業はより柔軟かつ効率的な通勤管理を行えるようになった。

ビークルBizの新プランとオプション機能まとめ

	標準プラン	自転車・原付対応プラン
初期費用	30,000円	50,000円
月額費用	15,000円（300人まで）～	18,000円（300人まで）～
対象車両	自動車、バイク	自動車、バイク、原付、自転車
複数台管理機能	オプション（初期費用20,000円～、月額3,000円～）	オプション（初期費用20,000円～、月額3,000円～）
項目カスタマイズ機能	オプション（初期費用100,000円～、月額3,000円～）	オプション（初期費用100,000円～、月額3,000円～）

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使用者責任について

使用者責任とは、従業員が業務中に起こした事故や不法行為に対して、雇用主が負う法的責任のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

従業員の行為と業務との関連性が必要
雇用主の過失の有無に関わらず責任を負う
被害者保護と企業の社会的責任を重視

マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」は、この使用者責任に関連するリスク管理を支援する。従業員の通勤手段を包括的に管理し、必要な保険加入状況を確認することで、企業は潜在的な法的リスクを軽減できる。さらに、安全運転教育の自動配信機能により、事故予防にも貢献している。

マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」に関する考察

マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」の新プラン追加は、企業のリスク管理ニーズに適切に対応している。自転車通勤の増加や自治体の条例制定を背景に、包括的な通勤管理ツールの需要が高まっていた。新プランはこの市場ニーズを的確に捉え、企業の法的リスク軽減と管理業務の効率化を同時に実現している。

一方、今後はプライバシー保護に関する懸念が生じる可能性がある。従業員の通勤手段や経路の詳細な情報を扱うため、データの取り扱いには十分な注意が必要だ。

過去の事故データや気象情報、交通状況などを分析し、高リスクの通勤ルートや時間帯を事前に警告する機能があれば、事故予防の効果がさらに高まるだろう。また、公共交通機関との連携によって、より環境に配慮した通勤手段の提案機能も企業のSDGs達成支援ツールとして価値を高める可能性がある。

参考サイト

^ SPIRAL. 「マイカー通勤管理クラウド「ビークルBiz」supported by ドコモ・インシュアランスサービス改定（新プラン追加、オプション機能追加）のお知らせ～自動車やバイクだけでなく原付・自転車通勤のリスク管理最適化を支援～ | スパイラル株式会社」. https://www.spiral-platform.co.jp/20241008/43446/, (参照 24-10-09).

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