GoogleがFormsに評価質問タイプを追加、フィードバック収集が直感的に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Google Formsに評価質問タイプを追加
カスタマイズ可能な評価スケールとアイコン
回答の分析機能も提供

Google Formsの新機能で評価収集がより直感的に

Googleは2024年10月7日、Google Formsに新たな質問タイプとして「評価」を追加すると発表した。この機能により、ユーザーはカスタマイズ可能な評価スケールを設定し、星やハートなどのアイコンを使用して、より直感的な方法で意見を収集できるようになる。フォーム作成者にとって、オーディエンスからのフィードバック収集がより魅力的になるだろう。^[1]

新しい評価質問タイプでは、1から5などのスケールを設定し、星、ハート、親指を立てたアイコンなどから選択することが可能だ。これにより、回答者はより視覚的に直感的な方法で評価を行うことができる。また、フォーム作成者は回答の分析も容易になり、回答の平均評価や評価の分布を視覚的に確認できるようになった。

この機能は、すべてのGoogle Workspaceユーザー、Workspace Individual登録者、および個人のGoogleアカウントユーザーが利用可能となる。Rapid Releaseドメインでは2024年10月7日から、Scheduled Releaseドメインでは2024年10月21日から、段階的に展開される予定だ。管理者による特別な設定は不要で、エンドユーザーは新しい「評価」質問タイプを即座に利用できるようになる。

Google Forms新機能の概要

	評価質問タイプ	カスタマイズ機能	分析機能
主な特徴	直感的な評価収集	スケールとアイコン選択	回答の視覚的分析
利用可能ユーザー	全Google Workspaceユーザー	全Google Workspaceユーザー	全Google Workspaceユーザー
リリース日	2024年10月7日～	2024年10月7日～	2024年10月7日～

評価スケールについて

評価スケールとは、特定の基準や属性に対する評価を数値化するための尺度のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

数値や記号を用いて段階的に評価を表現
回答者の主観的な評価を定量化
データの収集と分析を容易にする

Google Formsの新機能では、評価スケールをカスタマイズすることが可能になった。フォーム作成者は1から5や1から10などの数値スケールを設定し、さらに星やハートなどのアイコンを選択できる。これにより、回答者はより直感的に評価を行うことができ、フォーム作成者は目的に応じた適切な評価スケールを設定できるようになった。

Google Formsの評価質問タイプに関する考察

Google Formsに追加された評価質問タイプは、ユーザーエクスペリエンスの向上とデータ収集の効率化という点で高く評価できる。視覚的なアイコンを用いた評価方法は、回答者の心理的障壁を下げ、より多くの人から率直な意見を集めやすくなるだろう。また、カスタマイズ可能なスケールは、様々な調査目的に柔軟に対応できるため、ビジネスや学術研究など幅広い分野での活用が期待される。

一方で、この機能の導入により、回答者の評価基準の統一性が課題となる可能性がある。例えば、5段階評価において「3」を選択する際の基準が回答者によって異なる場合、データの信頼性に影響を与える恐れがある。この問題に対しては、評価基準の明確な説明をフォームに追加するなど、フォーム作成者側での工夫が求められるだろう。また、Googleには機械学習を活用した回答の偏りの検出や、より詳細な分析ツールの提供などが期待される。

今後、Google Formsにはさらなる機能拡張が望まれる。例えば、条件分岐を用いた動的な評価質問の設定や、回答結果に基づいたリアルタイムのフィードバック生成機能などが追加されれば、より高度な調査や教育目的での利用が可能になるだろう。Google Formsの進化は、デジタルでのコミュニケーションや情報収集の在り方を変革し、より効果的な意思決定や改善活動につながることが期待される。