CanonicalがCharmed PostgreSQLを一般提供開始、エンタープライズデータベース管理の効率化と長期サポートを実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

CanonicalがCharmed PostgreSQLを一般提供開始、エンタープライズデータベース管理の効率化と長期サポートを実現

ubuntu より


記事の要約

  • Canonicalがエンタープライズ向けCharmed PostgreSQLを発表
  • 最長10年のセキュリティメンテナンスとサポートを提供
  • 高度な自動化機能でPostgreSQLの運用を効率化

Charmed PostgreSQLの一般提供開始によりエンタープライズデータベース管理が進化

Canonicalは2024年10月7日、Charmed PostgreSQLの一般提供を開始したと発表した。このソリューションは、プライベートクラウドとパブリッククラウドにわたるPostgreSQLデータベースのデプロイ、メンテナンス、アップグレードの保護と自動化を支援するエンタープライズ向け製品だ。PostgreSQLは30年以上にわたり様々なITセクターで使用されてきた実績のあるオープンソースデータベース管理システムである。[1]

Charmed PostgreSQLの主な特徴として、最長10年のセキュリティメンテナンスとサポートが挙げられる。Ubuntu Proサブスクリプションを通じて提供され、PostgreSQLサーバーだけでなく、PostGIS、pgVector、pgAuditなどの人気の高い拡張機能にも適用される。また、24時間年中無休または平日のサポートオプションも用意されており、予測可能な価格モデルでデータソリューションの完全なポートフォリオが利用可能だ。

運用面では、CanonicalのCharmed PostgreSQLは高度な自動化機能を提供する。VMやマネージドKubernetesの環境で、AzureAWSGoogle CloudでPostgreSQLを実行できる。また、プライベートデータセンターでのMaaS、MicroCloud、OpenStack、Kubernetes、VMWare上での実行も可能だ。組み込みのレプリケーションと自動フェイルオーバーによる高可用性や、専門家が作成した自己修復機能を備えたステートマシンベースの自動化による信頼性が特徴となっている。

Charmed PostgreSQLの主要機能まとめ

セキュリティとサポート 自動化機能 デプロイオプション
主な特徴 最長10年のメンテナンス 高可用性と自動フェイルオーバー マルチクラウド対応
対象範囲 PostgreSQLと主要拡張機能 デプロイ、メンテナンス、アップグレード パブリック/プライベートクラウド
提供形態 Ubuntu Proサブスクリション Canonicalの専門家によるオペレーター VM、Kubernetes、オンプレミス

PostgreSQLについて

PostgreSQLとは、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 高度な拡張性と柔軟性を持つエンタープライズ級RDBMS
  • 強力なSQL機能と豊富なデータ型をサポート
  • アクティブな開発コミュニティによる継続的な改善と保守

PostgreSQLは、その信頼性と機能の豊富さから、30年以上にわたって様々な業界で広く採用されてきた。Canonicalが提供するCharmed PostgreSQLは、このPostgreSQLの強力な基盤に企業向けの機能を追加することで、より安全で管理しやすいデータベース環境を実現している。高度な自動化機能や長期的なセキュリティサポートにより、企業のデータ管理ニーズに対応し、運用効率の向上に貢献するソリューションとなっている。

参考サイト

  1. ^ ubuntu. 「Charmed PostgreSQLの一般提供を開始 | Ubuntu」. https://jp.ubuntu.com/blog/charmed-postgresql-jp, (参照 24-10-09).
  2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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