日藝と生活クラブが食料自給をテーマに産学連携プロジェクトを開始、学生の取材と情報発信で社会的関心を喚起

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

日藝と生活クラブが産学連携プロジェクトを開始
「食料自給」をテーマに学生が生産者を取材
長野県内の生産者訪問と広報物制作を予定

日本大学芸術学部と生活クラブの産学連携プロジェクト

生活クラブ生協連合会は、日本大学芸術学部（日藝）との産学連携プロジェクトを2024年度も継続して実施することを発表した。このプロジェクトでは、「食料自給」をテーマに掲げ、ジャーナリズムを専攻する学生たちが国内の生産者を取材し、情報発信を行う予定である。^[1]

プロジェクトの目的は、食料自給の重要性を若い世代が学び、それを幅広い世代に伝えることで、持続可能な農業の推進や環境保全、食の安全などに関する関心を広めることにある。学生たちは、生活クラブが取り組む食料自給力アップに向けた生産者との活動を、産地での体験や取材を通じて学ぶ機会を得ることになるだろう。

8月下旬には、学生たちが長野県内の生活クラブ生産者を訪問し、国内自給の課題に取り組む姿勢を自身で体験しながら取材学習を行う予定だ。この取材を通じて学んだことや考えたことを基に、学生たちは生活クラブの内外に向けて情報を発信するため、広報物の企画立案から制作までを手がけることになっている。

	2023年度	2024年度
テーマ	せっけん運動	食料自給
参加学生数	13名	未定
主な活動	生産者取材、作品制作	生産者取材、広報物制作
成果物	動画、冊子	未定
特徴的な成果	「水は借り物」キャッチフレーズ	未定

食料自給について

食料自給とは、国内で消費される食料を自国で生産する割合のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

国内農業の生産力と食料安全保障の指標
輸入依存度を低下させ、食料の安定供給を確保
環境保全や地域経済の活性化にも寄与

日本の食料自給率は先進国の中でも低い水準にあり、農林水産省の統計によると2023年度のカロリーベースの食料自給率は38%となっている。この数値は、日本が消費している食料の約6割を海外からの輸入に頼っていることを示しており、食料安全保障の観点から課題とされている。

産学連携プロジェクトに関する考察

日本大学芸術学部と生活クラブの産学連携プロジェクトは、食料自給という重要な社会課題に学生の視点を取り入れる画期的な取り組みだと言えるだろう。学生たちが直接生産者と接することで、食料生産の現場を肌で感じ、その重要性や課題を深く理解する機会を得ることができる。この経験は、将来のジャーナリストや情報発信者として、食料問題に関する深い洞察力を養うことにつながるはずだ。

今後の課題としては、このプロジェクトの成果をいかに広く社会に伝播させるかという点が挙げられる。学生たちが制作する広報物の効果的な発信方法や、SNSなどのデジタルプラットフォームを活用した情報拡散戦略の構築が求められるだろう。また、このプロジェクトを単年度で終わらせるのではなく、継続的な取り組みとして発展させていくことも重要だ。

さらに、このプロジェクトを通じて得られた知見や成果を、教育カリキュラムや地域の食育活動に反映させることも検討に値する。学生たちの新鮮な視点や創造性を活かし、食料自給に関する社会の意識向上や行動変容を促す新たな取り組みが生まれることが期待される。産学連携の枠を超えて、地域社会や行政との連携も視野に入れた展開が、このプロジェクトの真価を一層高めることになるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「日藝×生活クラブ産学連携プロジェクトが2024年度もスタート！ | 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000642.000002456.html, (参照 24-07-27).

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