NPOせいぼが光塩女子学院でCSR特別講座を実施、りそなHDの担当者が講師として参加し産学連携教育を推進

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

光塩女子学院で企業のCSRについて特別講座を実施
りそなホールディングスの担当者が講師として参加
CSR調達や環境問題について実践的に学習

NPOせいぼによる産学連携教育の取り組み

NPO法人せいぼは、光塩女子学院において企業のサステナビリティやCSRに関する特別講座を開催した。この講座では、りそなホールディングスサステナビリティ推進室の吉本圭吾氏を講師として招き、2回にわたる授業を通じて生徒たちに実践的な学びの機会を提供した。講座の目的は、企業の社会的責任についてより深く理解することであった。^[1]

第1回目の授業では、CSR調達と人権問題に焦点を当てた。生徒たちは、大量生産・大量消費の現状から将来の課題を学び、児童労働や強制労働の問題について具体的な事例を通して理解を深めた。SDGsに関するクイズも取り入れることで、楽しみながら学ぶ工夫がなされていた。

第2回目の授業では、企業の環境責任について学んだ。地球温暖化の影響による環境問題の現状や予測を学び、海面上昇や食糧不足、生態系の破壊などの将来的な課題について議論を行った。また、環境問題を引き起こす工場との取引に関するケーススタディを通じ、企業の対応策について生徒たちが主体的に考える機会が設けられた。

	第1回授業	第2回授業	事前学習
主なテーマ	CSR調達と人権問題	企業の環境責任	CSRの基礎知識
学習内容	児童労働、強制労働	地球温暖化、環境問題	CSR調達ゲーム
学習方法	事例学習、SDGsクイズ	ケーススタディ、議論	ロールプレイング

CSR調達について

CSR調達とは、企業が社会的責任を果たすために、調達活動においても持続可能性や倫理性を考慮することを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

サプライチェーン全体での人権や労働環境への配慮
環境負荷の低減を目指した調達活動の実施
取引先との公正で透明性の高い関係構築

CSR調達は、企業が単に自社の利益だけでなく、社会全体の持続可能性を考慮した経営を行うための重要な要素となっている。この取り組みにより、企業は環境保護や人権尊重といった社会的課題に対応しつつ、長期的な企業価値の向上を図ることが可能となる。また、消費者や投資家からの信頼獲得にもつながり、企業のブランド価値向上にも寄与する重要な経営戦略の一つといえるだろう。

産学連携教育に関する考察

NPOせいぼによる産学連携教育の取り組みは、高校生に実社会の課題を学ぶ貴重な機会を提供している。企業の担当者を直接講師として招くことで、理論だけでなく実践的な知識を得られる点が特に有意義である。この経験は、生徒たちの将来のキャリア選択や社会貢献への意識向上にも大きな影響を与える可能性が高いだろう。

今後の課題としては、このような取り組みをより多くの学校に広げていくことが挙げられる。産学連携教育の機会を増やすことで、より多くの学生がCSRやサステナビリティについて学び、社会課題に対する意識を高めることができる。同時に、企業側にとっても将来の人材育成や自社の取り組みを伝える場として有効活用できるはずだ。

さらに、この産学連携教育の効果を長期的に追跡調査することも重要である。参加した生徒たちの進路選択や社会貢献活動への参加度合いなどを追跡することで、プログラムの有効性を客観的に評価できる。そのデータを基に、カリキュラムの改善や新たな連携先の開拓など、より効果的な教育プログラムの開発につなげることが期待される。