TASCAMがジャパンバードフェスティバル2024に出展、高機能野鳥録音機器を展示販売

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

TASCAMがジャパンバードフェスティバル2024に出展
野鳥録音に適したレコーダーを展示・販売
新機能「キャッチ機能」を搭載したPortacaptureシリーズを紹介

TASCAMのジャパンバードフェスティバル2024出展計画

ティアック株式会社は、2024年11月2日から3日にかけて千葉県我孫子市手賀沼周辺で開催される「ジャパンバードフェスティバル2024」への出展を発表した。TASCAMブランドとして参加し、野鳥録音や観察に適した高音質レコーダー製品群を展示する予定だ。^[1]

展示予定の製品には、タイマー機能搭載の「DR-Xシリーズ」や32ビットフロート録音対応の「Portacaptureシリーズ」が含まれる。特にPortacaptureシリーズでは、約8秒間遡って録音できる新機能「キャッチ機能」を紹介し、鳴き声の録り逃しを防ぐ革新的な技術をアピールする。

さらに、小型ICレコーダー「VR-04」のタイマー録音機能追加を検討中であることも明らかにした。会場では、TASCAMレコーダーで収録した野鳥の音源試聴も可能となっている。また、特別価格での製品販売も行われ、オンラインストアでも同時開催されるため、来場できない顧客も購入の機会を得られる。

TASCAM野鳥録音製品ラインナップ

	Portacapture X8	Portacapture X6	DR-05X	DR-07X	DR-40X	VR-04
主な特徴	8トラック録音	6トラック録音	ステレオ録音	ステレオ録音	4トラック録音	小型ICレコーダー
録音方式	32ビットフロート	32ビットフロート	通常録音	通常録音	通常録音	通常録音
新機能	キャッチ機能	キャッチ機能	-	-	-	タイマー録音（検討中）

野鳥録音におすすめの製品はこちら

32ビットフロート録音について

32ビットフロート録音とは、従来の16ビットや24ビット録音と比較して、はるかに広いダイナミックレンジを持つ録音方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

非常に大きな音から小さな音まで歪みなく録音可能
録音レベル設定の失敗によるクリッピングを防止
後処理での音量調整の自由度が高い

TASCAMのPortacaptureシリーズに搭載されている32ビットフロート録音技術は、野鳥の録音において特に有効だ。突然の大きな鳴き声や、遠くからかすかに聞こえる小さな声など、予測困難な音量変化にも対応できる。これにより、フィールドレコーディングの質が大幅に向上し、より正確で臨場感のある野鳥の音声記録が可能となる。

TASCAMの野鳥録音機器に関する考察

TASCAMが野鳥録音市場に注力していることは、自然保護活動や生態学研究の発展に大きく貢献する可能性がある。特に32ビットフロート録音やキャッチ機能などの先進技術の導入は、アマチュア観察者から専門家まで幅広いユーザーの録音体験を向上させるだろう。一方で、これらの高機能製品の普及に伴い、野鳥の生息地での人間の活動が増加し、生態系への影響が懸念される可能性もある。

今後の課題としては、録音機器の更なる小型化や長時間バッテリー駆動の実現が挙げられる。これらの改善により、より長期的かつ非侵襲的な野鳥観察が可能になるだろう。また、AIを活用した種の自動識別機能や、クラウドと連携したデータ共有システムの開発など、ソフトウェア面での進化も期待される。

TASCAMには、単なる録音機器メーカーとしてだけでなく、生態系保全と科学研究の橋渡し役としての役割も期待したい。例えば、録音データを活用した絶滅危惧種の保護活動支援や、気候変動が鳥類の行動に与える影響の長期的な研究協力など、より広範な社会貢献が可能だろう。こうした取り組みが、製品の付加価値向上にもつながることを期待する。