サイバードリームがWeb3特化のオブジェクト指向ブロックチェーンを開発、来年のメインネット開通を目指す
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記事の要約
- サイバードリームがWeb3特化のブロックチェーン開発
- オブジェクト指向ブロックチェーンの特徴を紹介
- 来年のメインネット開通を目指す
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サイバードリームによるWeb3特化型ブロックチェーンの開発
合同会社サイバードリームは、Web3に特化した純国産の「オブジェクト指向ブロックチェーン」を開発し、2024年10月10日に発表した。この次世代ブロックチェーン(Maxims)は、日本独自のニーズに対応できるよう自主開発され、現在は開発工程を概ね終了している。来年のメインネット開通を目指し、今後はテストネットの公開を通じて準備を進めていくという。[1]
新Maximsの特徴として、自律的な分散化、高度の暗号化、完全なデータ保全が挙げられる。自律的な分散化では、ゼロ知識証明技術を拡張し、送信元の出自を検閲する機能を実装している。高度の暗号化では、「ハッキングされても安全な独創的な暗号方式」を独自開発し、暗号処理コードのステルス化技術を採用した。
オブジェクト指向ブロックチェーンの構成は、エンジン部、コントラクト部、ウォレット部、トークン部から成り立っている。エンジン部ではJavaのマルチスレッド機能を活用し、高性能で多彩な並行同期処理を実現している。コントラクト部では実資産のトークン化や生成AI、メタバースとの連携が可能となっている。ウォレット部ではプログラマブル・ウォレットを開発し、オブジェクトトークン(OFT)の管理が可能となった。
Maximsの主要機能まとめ
自律的な分散化 | 高度の暗号化 | 完全なデータ保全 | |
---|---|---|---|
主な技術 | ゼロ知識証明の拡張 | 暗号処理コードのステルス化 | 自動デプロイ機能 |
特徴 | 送信元の出自検閲 | ハッキングに対する高い耐性 | システム復元の容易さ |
利点 | 偽造ブロックの排除 | 機密情報の保護 | ランサムウェア対策 |
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ゼロ知識証明について
ゼロ知識証明(ZKP)とは、情報を開示せずにその正当性を証明する暗号技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 情報の機密性を保ちながら検証が可能
- プライバシー保護と透明性の両立
- ブロックチェーンのスケーラビリティ向上に寄与
Maximsでは、ゼロ知識証明技術の一種であるzk-SNARKsを採用し、JavaのDIZKライブラリを改造して独自のzkJVMを開発している。この技術により、プライバシーを保護しつつ、ブロックチェーン上でのトランザクションの正当性を効率的に証明することが可能となる。さらに、NISTに正式採用された耐量子暗号(Crystals-Kyber)でカプセル化することで、量子コンピュータによる攻撃にも耐性を持たせている。
Web3特化型ブロックチェーンの開発に関する考察
サイバードリームが開発したWeb3特化型のオブジェクト指向ブロックチェーンは、日本独自のニーズに対応した技術という点で評価できる。特に、高度な暗号化技術や自律的な分散化機能は、Web3環境下でのセキュリティ確保に大きく貢献する可能性がある。一方で、独自技術の採用により、他のブロックチェーンプラットフォームとの互換性や連携に課題が生じる可能性も考えられるだろう。
今後の課題として、開発されたブロックチェーン技術の実用化と普及が挙げられる。技術的な優位性だけでなく、開発者エコシステムの構築や企業・機関との連携強化が重要となるだろう。また、法規制への対応や国際標準化の動きにも注目する必要がある。これらの課題に対しては、オープンソースコミュニティとの協力や、業界団体との連携強化などが有効な解決策となり得る。
将来的には、Maximsの技術を基盤とした新たなWeb3アプリケーションの登場が期待される。例えば、プライバシーを重視したSNSプラットフォームや、高度なセキュリティを要する金融サービスなどへの応用が考えられる。また、日本発の技術として、国内のデジタル化推進やデジタル人材育成にも貢献することが期待されるだろう。サイバードリームには、継続的な技術革新と国際競争力の強化を期待したい。
参考サイト
- ^ . 「Web3に特化した「オブジェクト指向ブロックチェーン」開発のお知らせ | 合同会社サイバードリームのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000111294.html, (参照 24-10-13).
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