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公開：2024-10-13

モリリンがサステナブル素材EVERCIRCLEをファッションEXPOに出展、環境負荷低減と資源循環に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• モリリンがEVERCIRCLEをサステナブルファッションEXPOに出展
• bottlium®、Coupcle、彩來溜などのサステナブル素材を展示
• 環境負荷低減と資源循環を目指す取り組みを紹介

モリリンがサステナブル素材EVERCIRCLEを展示会で紹介

繊維専門商社のモリリン株式会社は、サステナブル素材シリーズブランド「EVERCIRCLE」を2024年10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催されるサステナブルファッションEXPOに出展することを発表した。この展示会では、環境負荷の低減と資源の循環を目指す同社の取り組みが紹介される予定だ。^[1]

EVERCIRCLEの主力製品の一つであるbottlium®は、全国1,600箇所以上のリバース・ベンディング・マシンで回収されたペットボトルから生産される高品質オーガニックペレットである。このシステムにより、回収から工場までのCO²排出量を最大38.2%削減し、日本で最もCO²排出量の少ないリサイクルシステムを実現している。

また、Coupcleは鉄鋼所から排出される廃ガスを原料としたポリエステル繊維であり、バージンエチレングリコールと比較してCO²排出量を90%削減可能だ。さらに、BIOLOGIC LOOP®との協業による「彩來溜」は、消費者から回収された衣料品を再び繊維に戻す取り組みである。これらの革新的な素材を通じて、モリリンは持続可能なファッション産業の実現に貢献しようとしている。

EVERCIRCLEのサステナブル素材ラインアップ

サステナブルファッションEXPOの詳細はこちら

リバース・ベンディング・マシン（RVM）について

リバース・ベンディング・マシン（RVM）とは、使用済みのペットボトルを回収するための自動化された装置のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ペットボトルを自動的に圧縮し、効率的に回収
• 回収したペットボトルの品質管理が容易
• 消費者の環境意識向上と資源循環に貢献

モリリン株式会社のbottlium®製造システムでは、全国1,600箇所以上に設置されたRVMを活用している。このシステムにより、高品質なペットボトルの回収が可能となり、効率的なリサイクルプロセスが実現されている。RVMの活用は、資源の有効利用と環境負荷の低減に大きく寄与しており、サステナブルな社会の実現に向けた重要な技術として注目されている。

EVERCIRCLEに関する考察

EVERCIRCLEの取り組みは、ファッション産業における環境負荷低減の重要な一歩となる可能性が高い。特にbottlium®やCoupcleのような革新的な素材は、従来のリサイクル技術を大きく進化させ、CO²排出量の大幅な削減を実現している点が評価できる。一方で、これらの新素材の生産コストや品質の安定性、大規模生産への対応などが今後の課題となる可能性がある。

解決策として、製造プロセスのさらなる効率化や、他の産業との連携によるコスト削減、品質管理技術の向上などが考えられる。また、消費者の環境意識向上とサステナブル製品への需要喚起も重要だ。今後は、EVERCIRCLEのような取り組みがファッション業界全体に広がり、より多くのブランドや小売業者が採用することで、環境負荷の少ない製品の普及が加速することが期待される。

さらに、サステナブル素材の研究開発を継続し、より多様な原料や製造方法を探求することも重要だろう。例えば、食品廃棄物や農業廃棄物などの未利用資源を活用した新素材の開発や、生分解性素材の実用化など、循環型経済の実現に向けたイノベーションが求められる。EVERCIRCLEの今後の展開が、サステナブルファッションの新たな基準を作り出す可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ . 「モリリン株式会社のEVERCIRCLE™（エバーサークル）、サステナブルファッションEXPOに出展。 | モリリン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000063342.html, (参照 24-10-13).

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