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公開：2024-10-13

LINEヤフーがDS.INSIGHTに新プラン追加、月額2万円で検索ビッグデータ分析が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LINEヤフー、DS.INSIGHTに新プラン追加
• 月額2万円の「エントリープラン」を提供
• 11月1日より利用開始、事前申込み可能

LINEヤフー、DS.INSIGHTの新プラン「エントリープラン」を発表

LINEヤフー株式会社は2024年10月8日、「ヤフー・データソリューション」で提供しているデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」において、新たな利用プランの追加を発表した。月額2万円で検索ビッグデータをインサイト分析などに活用できる「エントリープラン」を、11月1日より提供開始する。事前申し込みは10月8日から可能となっている。^[1]

「エントリープラン」は、検索ビッグデータから人々の興味関心を分析できる機能のみを搭載したプランだ。これにより、「データ活用を始めたいが人材が足りない」「予算が確保できない」といった中小企業の課題解決を目指している。従来の「People」機能は、検索キーワードから人々の興味関心を分析できる「Basic」と検索行動を時系列で分析できる「Journey」に分割され、「エントリープラン」では「Basic」のみの利用が可能となる。

さらに、試験導入している生成AIによるデータの読み解きサポート機能のうち、「検索意図を調べる」「隠れたニーズを調べる」は「エントリープラン」でも利用可能だ。LINEヤフーは、この「エントリープラン」の提供開始により、これまで以上に幅広いターゲットへ手軽にビッグデータを利活用できる環境を整え、データ利活用の裾野を広げることを目指している。

DS.INSIGHTの新プラン「エントリープラン」の概要

エントリープランの詳細はこちら

ビッグデータについて

ビッグデータとは、従来のデータベース管理ツールで処理することが困難な巨大なデータ群のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• Volume（量）：大量のデータ
• Velocity（速度）：高速なデータ生成と処理
• Variety（多様性）：様々な種類のデータ

DS.INSIGHTで活用される検索ビッグデータは、ユーザーの検索行動から得られる膨大な情報を指す。これには検索キーワード、検索頻度、検索タイミングなどが含まれ、人々の興味関心やニーズを把握するための貴重な情報源となっている。LINEヤフーのような大手IT企業が保有するこのようなデータは、マーケティングや商品開発などビジネスの様々な場面で活用されている。

DS.INSIGHTの新プラン「エントリープラン」に関する考察

DS.INSIGHTの「エントリープラン」導入は、中小企業やデータ分析初心者にとって大きなメリットとなるだろう。月額2万円という比較的低価格で検索ビッグデータを活用できるようになることで、これまでコストの面でビッグデータ分析に踏み出せなかった企業にも、データドリブンな意思決定の機会が広がる。特に、生成AI機能の一部が利用可能な点は、専門知識がなくてもデータの意味を理解しやすくなるため、導入障壁を下げる効果が期待できる。

一方で、エントリープランでは機能が限定されているため、より高度な分析や多角的な視点が必要な場合には機能不足を感じる可能性がある。また、ビッグデータ分析の初心者が増えることで、データの解釈ミスや過度な一般化といった問題が生じる可能性も考えられる。LINEヤフーには、ユーザーが適切にデータを活用できるよう、わかりやすいガイダンスや事例の提供、さらにはデータリテラシー向上のための教育支援なども期待したい。

今後、エントリープランの利用が進むことで、中小企業のデータ活用レベルが向上し、ビジネス全体の底上げにつながる可能性がある。さらに、データ分析の裾野が広がることで、より多様な視点からのインサイトが生まれ、イノベーションの創出にもつながるかもしれない。LINEヤフーには、ユーザーの声を積極的に取り入れ、機能の拡充や使いやすさの向上を継続的に行うことで、日本企業のデータ活用を後押しする存在となることを期待したい。

参考サイト

1. ^ . 「ヤフー・データソリューション、デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」に検索ビッグデータをさらに気軽に活用できる「エントリープラン」を追加｜LINEヤフー株式会社」. https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/009427/, (参照 24-10-13).

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