アイ・オー・データ機器が新型NASを発表、2.5GbE対応で高速データ転送を実現し10月下旬に発売予定

text: XEXEQ編集部
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記事の要約

アイ・オー・データ機器が新型NASを発表
1ドライブと2ドライブモデルを10月下旬発売
2.5Gigabit Ethernet対応で高速データ転送

アイ・オー・データ機器が新型NASシリーズを発表、高速データ転送を実現

アイ・オー・データ機器は、個人向け1ドライブNASの「HDL1-LE」シリーズと2ドライブNASの「HDL2-LE」シリーズを2024年10月下旬に発売することを発表した。両シリーズともに2.5Gigabit Ethernetに対応しており、LANネットワーク経由で大容量データを高速に転送することが可能になっている。^[1]

HDL1-LEシリーズは1個のHDDを内蔵し、読み込み時は最大238.7MB/s、書き込み時は最大194.7MB/sのデータ転送速度を実現している。ファンレス設計により稼働時の静音性を確保し、リビングなどの生活空間での利用も想定されている。容量は1TBから8TBまでの5モデルがラインナップされ、価格は2万3,980円から6万8,970円となっている。

一方、HDL2-LEシリーズは2個のHDDを内蔵し、読み込み時は最大294.2MB/s、書き込み時は最大266.2MB/sのデータ転送速度を実現している。2台のHDDを使用したミラーリング機能により、高い信頼性の保存環境を提供することが可能だ。容量は2TBから16TBまでの5モデルがラインナップされ、価格は3万9,050円から12万9,140円となっている。

新型NASシリーズの主な特徴

	HDL1-LEシリーズ	HDL2-LEシリーズ
ドライブ数	1ドライブ	2ドライブ
最大読み込み速度	238.7MB/s	294.2MB/s
最大書き込み速度	194.7MB/s	266.2MB/s
容量ラインナップ	1TB～8TB	2TB～16TB
価格帯	2万3,980円～6万8,970円	3万9,050円～12万9,140円

2.5Gigabit Ethernetについて

2.5Gigabit Ethernetとは、従来の1Gigabit Ethernetの2.5倍の通信速度を実現するネットワーク規格のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

従来のCAT5eケーブルでも利用可能
1Gbpsより高速な通信が必要な環境に最適
大容量データの転送時間を大幅に短縮

アイ・オー・データ機器の新型NASシリーズでは、この2.5Gigabit Ethernet規格を採用することで高速なデータ転送を実現している。特に大容量の写真や動画ファイルを扱う場合、従来の1Gigabit Ethernetと比較して転送時間を大幅に短縮することが可能になった。ネットワーク環境全体の高速化にも貢献する重要な技術だと言えるだろう。

アイ・オー・データ機器の新型NASシリーズに関する考察

アイ・オー・データ機器の新型NASシリーズは、2.5Gigabit Ethernet対応により高速データ転送を実現した点が大きな特徴だ。個人ユーザーが増加する高解像度写真や4K動画などの大容量データを効率的に管理・活用する上で、この高速転送機能は非常に有用だと言える。また、ファンレス設計による静音性の確保は、リビングなどの生活空間での使用を考慮した設計であり、ユーザーの利便性向上につながるだろう。

一方で、今後の課題としては、さらなる大容量化や省電力化が挙げられる。8K動画などのさらに大容量のデータが一般化する可能性を考えると、現在のラインナップ以上の大容量モデルの需要も出てくるかもしれない。また、常時稼働を前提とするNAS製品において、環境への配慮や電気代の観点から、より高効率な省電力技術の開発も重要になってくるだろう。

今後の展開としては、クラウドサービスとの連携強化やAI機能の搭載なども期待したい。例えば、保存データの自動分類や検索機能の強化、顔認識による写真の整理など、ユーザーの日常生活をより便利にするような機能が追加されれば、NASの活用範囲がさらに広がる可能性がある。アイ・オー・データ機器には、今回の新製品を基盤として、より革新的なストレージソリューションの開発を期待したい。