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DESIGN

公開：2024-10-18

博展の「在る美」がグランプリ受賞、日本空間デザイン賞2024で伝統と革新の融合が高評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 博展が手掛けた東京銀座資生堂ビルのウィンドウアートが受賞
• 「在る美」が日本空間デザイン賞2024でグランプリを獲得
• 和傘の潜在的な美を探求したデザインが高評価

博展の「在る美」が日本空間デザイン賞2024でグランプリを獲得

株式会社博展が手掛けた東京銀座資生堂ビルのウィンドウアート「在る美」が、日本最大級のデザインアワード「日本空間デザイン賞2024」において最高賞である「KUKAN OF THE YEAR 2024」を獲得した。このアワードは空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立され、2024年度は801作品の応募があったという。^[1]

「在る美」は伝統工芸が持つ日本古来の美意識をテーマとし、京都の職人と共にツリーとリースを制作した作品だ。和傘の「竹骨と飾り糸」という要素に着目し、通常は傘の内側にあり使用者しか見ることのできない部分をあえて露出させたデザインとなっている。このアプローチは新たな美の定義に取り組んできた資生堂の企業姿勢を表現している。

本作品は「日本空間デザイン賞2024」のショーウインドウ・アート空間部門において金賞を受賞し、さらに金賞12作品の中から3作品のみが選出されるグランプリ大賞「KUKAN OF THE YEAR 2024」を受賞した。また、「第103回 NY ADC賞」の「ブロンズ」受賞や「第43回 ディスプレイ産業賞（2024）」の「ディスプレイ産業優秀賞」も獲得しており、国内外で高い評価を得ている。

「在る美」の特徴まとめ

ウィンドウアートについて

ウィンドウアートとは、店舗や建物の窓を利用して展開される芸術的な装飾や展示のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 商業施設の魅力向上と集客に貢献
• 季節やイベントに合わせた表現が可能
• ブランドイメージの視覚的な伝達手段として機能

「在る美」のような革新的なウィンドウアートは、単なる装飾以上の意味を持つ。資生堂の事例では、伝統工芸の要素を現代的に再解釈することで、日本の美意識と企業理念を融合させている。この手法は、文化的価値の再発見と新しい表現方法の探求を同時に実現し、都市景観にも豊かな彩りを添えている。

「在る美」のウィンドウアートに関する考察

「在る美」が日本空間デザイン賞2024でグランプリを獲得したことは、伝統と革新の融合がもたらす価値を再認識させる出来事だ。和傘の内部構造を露出させるという斬新なアプローチは、見慣れた物の中に潜む美を再発見する機会を提供している。この作品は、日本の伝統工芸の魅力を現代的な文脈で再解釈することに成功し、グローバルな評価を得たと言えるだろう。

今後、このようなアプローチが他の伝統工芸品や文化的要素にも応用される可能性がある。しかし、伝統の本質を損なわないバランスの取れた表現が求められる点に注意が必要だ。解決策として、伝統工芸の職人と現代アーティストのコラボレーションを更に促進し、双方の知見を活かした新しい表現方法を模索することが考えられる。

ウィンドウアートの分野では、今後ARやプロジェクションマッピングなどのデジタル技術との融合が期待される。これにより、静止画だけでなく動的な表現や、季節や時間帯に応じて変化する装飾など、より柔軟で魅力的な作品が生まれる可能性がある。「在る美」の成功を契機に、日本の空間デザイン業界全体が活性化し、さらなる革新的な作品が生まれることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日本空間デザイン賞2024 グランプリ、博展が手掛けた“東京銀座資生堂ビル”「在る美」が受賞 | 株式会社博展のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000039931.html, (参照 24-10-18).

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