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公開：2024-10-22

アスエネAPACとREDEXがパートナーシップ締結、シンガポールの企業のCO2排出量管理と再生可能エネルギー証書取引を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アスエネAPACとREDEXがパートナーシップを締結
• シンガポールでのCO2排出量管理を支援
• 再生可能エネルギー証書の取引を推進

アスエネAPACとREDEXのパートナーシップ締結によるCO2排出量管理支援

アスエネ株式会社の海外現地法人であるAsuene APACは、シンガポールを拠点とする再生可能エネルギー証書プロバイダーのREDEXとパートナーシップ契約を2024年10月21日に締結した。両社は、シンガポールの企業を中心にCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」の提供と再生可能エネルギー証書（RECs）の売買を推進し、企業の脱炭素経営を包括的に支援する。^[1]

シンガポールでは2025年からすべての上場企業に対して気候変動に関連する報告が義務化される。また、同年には炭素税がGHG排出量1トンあたり現行の5シンガポールドルから25シンガポールドルに大幅に引き上げられ、2030年までに50〜80シンガポールドルに増加する見込みだ。この背景から、多くの企業がScope2削減に取り組んでおり、RE100への参加企業も増加している。

「ASUENE」は、GHGプロトコルにおけるScope1-3のサプライチェーン全体のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスとSXコンサルティングを提供している。一方、REDEXはアジア最大のRECsの取引プラットフォームを運営し、企業の再生可能エネルギーの切り替え、導入を推進するソリューションを提供している。両社の強みを活かし、顧客紹介におけるパートナーシップを強化していく。

アスエネAPACとREDEXのパートナーシップの特徴

RECsについて

RECsとは「Renewable Energy Certificates（再生可能エネルギー証書）」の略称で、再生可能エネルギーの環境価値を証明する取引可能な証書のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 再生可能エネルギーの発電量や環境価値を数値化
• 企業のScope2排出量削減に活用可能
• 国際的な基準に基づいて発行・取引される

シンガポールでは、再生可能エネルギーの供給量が限られているため、Singapore Standard 673に基づく東南アジア諸国からのRECsの購入と利用が推奨されている。RECsは企業が再生可能エネルギーの使用を主張する際の重要な証拠となり、カーボンニュートラル達成や環境負荷低減の取り組みを可視化する手段として注目されている。

アスエネAPACとREDEXのパートナーシップに関する考察

アスエネAPACとREDEXのパートナーシップは、シンガポールにおける企業の脱炭素化を加速させる可能性が高い。特に、「ASUENE」によるCO2排出量の可視化とREDEXのRECs取引プラットフォームの組み合わせは、企業が効率的にScope1からScope3までの排出量を管理し、同時に再生可能エネルギーの導入を促進することができるだろう。この統合的なアプローチは、2025年から始まる気候変動関連報告の義務化や炭素税の引き上げに対応する上で、企業にとって大きな支援となる可能性がある。

一方で、このパートナーシップが成功を収めるためには、いくつかの課題も存在する。例えば、RECsの価格変動や供給の安定性、国際間取引における規制の違いなどが挙げられる。また、企業がRECsを購入するだけでなく、実際の再生可能エネルギーの導入を促進する仕組みづくりも重要になるだろう。両社には、これらの課題に対応しながら、サービスの品質と信頼性を維持し続けることが求められる。

今後、このパートナーシップを通じて、シンガポールだけでなく東南アジア全域での脱炭素化の動きが加速することが期待される。特に、RECsの取引市場の拡大や、より多くの企業がScope3まで含めた排出量管理を行うようになることで、サプライチェーン全体での持続可能性向上につながる可能性がある。両社には、技術革新と規制環境の変化に柔軟に対応しながら、アジア太平洋地域のカーボンニュートラル実現に向けたリーダーシップを発揮することが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アスエネAPACとアジア最大の再エネ証書取引プラットフォームを運営するREDEXがパートナーシップに関する覚書（MoU）を締結 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000414.000058538.html, (参照 24-10-22).

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