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東港金属が千葉工場にASR処理ラインを導入、世界初の黒色プラスチック選別システムで資源循環を促進

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 東港金属が千葉工場にASR処理ラインを導入
  • 黒色プラスチック選別システム「ブラックアイ」を採用
  • ASR再資源化指定取引場所の認定を取得

東港金属のASR処理ライン導入による自動車リサイクル事業の拡大

サイクラーズ株式会社のグループ基幹企業である東港金属株式会社は、2024年10月より千葉工場にASR処理ラインを導入しASRの受入れを開始した。新たに導入されたASR処理ラインには、グループ企業のサナースより世界初の黒色プラスチック認識選別システム「ブラックアイ」が採用され、国内での導入事例が少ない先進的な設備となっている。[1]

東港金属千葉工場は2009年から大型シュレッダーによる金属リサイクルを実施しており、2020年には微細金属選別ラインを導入して金属選別の精度を向上させてきた。2024年8月にはRPFラインを稼働させ、ダストの燃料化も実現したことで、ASR処理ラインの導入により受入品目の拡大とプラスチック選別の高度化が達成されるだろう。

サイクラーズグループは資源循環型社会の実現に向けて、最新技術の導入と処理能力の拡充を積極的に進めている。今回のASR処理ライン導入により、自動車リサイクルの効率化と環境負荷の低減が期待されるのだ。

ASR処理ラインの設備仕様まとめ

項目 詳細
処理能力 1t/1h
設置場所 東港金属千葉工場(千葉県富津市新富52番1)
主要設備 ラバーリムーバー、ブラックアイ
選別対象 プラスチック(PE、PP、PV)、PVC
特徴 黒色プラスチックの認識・選別が可能

ASR(Automobile Shredder Residue)について

ASRとは自動車破砕残さの略称であり、廃車となった自動車を破砕・解体した後に残る樹脂やウレタン、プラスチックくずなどの残渣物を指す。リサイクルの観点から以下のような特徴がある。

  • 多様な材料が混合した複合的な廃棄物
  • 適切な処理による資源の有効活用が可能
  • 環境負荷低減のための処理が必要

東港金属のASR処理ラインでは、独自の選別技術により効率的な資源回収を実現している。特に黒色プラスチック選別システム「ブラックアイ」の導入により、従来は選別が困難だった黒色プラスチックの材質別分離が可能となり、リサイクル率の向上に大きく貢献することが期待されている。

ASR処理ラインの導入に関する考察

東港金属のASR処理ライン導入は、自動車リサイクル業界における技術革新の重要な一歩となる可能性が高い。特に世界初の黒色プラスチック選別システムの導入は、これまで処理が困難だった材料の再資源化を可能にし、循環型社会の実現に向けた大きな進展となるだろう。

一方で、新技術の導入に伴う運用コストの増加や、処理能力の最適化など、解決すべき課題も存在している。ASR処理の効率化と経済性の両立には、継続的な技術改良と運用ノウハウの蓄積が不可欠となることが予想されるだろう。

今後は処理能力の更なる向上や、選別精度の改善など、技術面での進化が期待される。同時に、他の処理施設との連携強化やリサイクルチェーンの最適化など、システム全体の効率化も重要な課題となるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【東港金属】 千葉工場ASR処理ラインを導入、およびASRの受入れを開始 | サイクラーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106213.html, (参照 24-10-23).

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