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公開：2024-10-23

JFEエンジニアリングがCO₂パイプライン基本設計業務を受注、北海道苫小牧エリアでのCCS事業化に向け前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JFEエンジニアリングがCO₂輸送パイプライン基本設計業務を受注
• 北海道苫小牧エリアでのCCS事業化に向けた取り組み開始
• CO₂の地下圧入設備の検討業務も実施予定

JFEエンジニアリングのCO₂パイプライン基本設計業務受注

JFEエンジニアリング株式会社は2024年10月22日、石油資源開発株式会社からCO₂輸送パイプライン建設と圧入設備建設に係る基本設計業務を受注した。JOGMECの先進的CCS事業に係る設計作業等の委託公募において、3社が受託した業務の一部を担当することになったのだ。^[1]

本業務では、パイプライン建設のトップランナーとしての豊富な実績と最先端の技術を活かし、複数の拠点をつなぐ長距離パイプライン輸送の検討が実施される。国内油ガス田で培ったガス圧入技術の知見をもとに、CO₂を地下へ圧入するための地上設備に関する検討も行われるだろう。

この取り組みは2023年度の実現可能性調査に続くものであり、カーボンニュートラルや持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなっている。JFEエンジニアリングは引き続きCCSの早期実現に向けた技術開発を推進し、環境負荷低減に貢献することを目指している。

CO₂パイプラインと圧入設備の概要

CCSについて

CCSとは「Carbon dioxide Capture and Storage」の略称で、CO₂の回収・貯留を指す技術である。地球温暖化対策として注目される重要な技術の一つとして以下のような特徴がある。

• 工場などから排出されるCO₂を分離・回収
• 回収したCO₂を地下などに貯留・固定化
• 大規模なCO₂排出削減が可能

JFEエンジニアリングが手がけるCO₂輸送パイプラインと圧入設備は、CCSの実用化に向けた重要なインフラとなる技術だ。特に北海道苫小牧エリアでの取り組みは、日本におけるCCS事業の先駆的な事例として注目を集めている。

CO₂パイプライン事業に関する考察

JFEエンジニアリングが持つパイプライン建設の実績と技術力は、CCS事業の成功に不可欠な要素となっている。特に複数拠点をつなぐ長距離パイプライン輸送システムの構築には、高度な安全性と信頼性が求められることから、同社の豊富な経験が大きな強みとなるだろう。

一方で、CO₂の輸送と圧入には様々な技術的課題が存在している。パイプラインの耐久性や保守管理体制の確立、地下貯留の安全性確保など、解決すべき問題は少なくない。これらの課題に対しては、実証実験や技術開発を通じた知見の蓄積が重要となってくるはずだ。

今後はCCS技術の普及に伴い、より効率的なCO₂輸送システムの開発が期待される。特に複数の排出源から回収したCO₂を効率的に輸送・貯留するためのネットワーク構築が重要になってくるため、JFEエンジニアリングには更なる技術革新が求められている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CO₂パイプラインおよび圧入設備の基本設計業務を受注 | JFEエンジニアリング株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000061878.html, (参照 24-10-23).

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