セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-23

カシオ計算機がランサムウェア被害により個人向け製品の修理受付を停止、システム復旧は11月末の見通し

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• カシオ計算機が個人向け製品の修理受付を停止
• ランサムウェア被害によるシステム障害が発生
• 11月末までのシステム復旧を目指し対応中

カシオ計算機の修理受付停止による影響と対応

カシオ計算機は2024年10月21日、ランサムウェア被害を発端としたシステム障害により個人向け製品の修理受付を一旦停止することを発表した。システム障害によって修理依頼品の大幅な納期遅延および多くの滞留が発生しており、現在も対応を継続している状況だ。^[1]

本システム障害は10月5日に発生し、現在11月末のシステム復旧を目指して調整が進められている状況にある。新製品の発売延期やオンラインストアの出荷遅延といった影響も出ており、顧客サービスに大きな支障が生じているだろう。

調査により社内サーバでの不正アクセスの形跡が確認され、外部の専門企業による詳細な調査で自社と関係会社が保持していた個人情報や秘密情報の一部が漏えいしていることが判明した。システムの完全復旧までは修理品受付の再開は難しい状況となっている。

システム障害による影響まとめ

ランサムウェアについて

ランサムウェアとは、コンピュータシステムやデータを暗号化して使用不能にし、復号と引き換えに身代金を要求するマルウェアのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• システムやファイルの暗号化による使用不能化
• 身代金要求による金銭的な被害
• 企業の業務停止など深刻な影響を及ぼす可能性

カシオ計算機のケースでは、ランサムウェアによる被害が修理受付システムに影響を与え、顧客サービスの停止を余儀なくされている。個人情報や秘密情報の漏えいも確認されており、システムの完全復旧には専門家による慎重な対応が必要とされている。

カシオ計算機のシステム障害に関する考察

今回のシステム障害は、企業のサイバーセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにする事態となった。特に修理受付システムのような顧客接点となるシステムが停止することは、企業の信頼性と顧客満足度に大きな影響を与える可能性が高いだろう。

今後は同様の事態を防ぐため、システムのバックアップ体制の強化やセキュリティ監視の徹底が求められる。特に個人情報や秘密情報を扱うシステムについては、多層的な防御策と定期的なセキュリティ監査の実施が不可欠となってくるだろう。

修理受付の再開に向けては、システムの完全復旧だけでなく、滞留した修理依頼への対応計画の策定も重要となる。顧客との信頼関係を回復するためには、透明性の高い情報開示と具体的な補償方針の提示が必要不可欠だ。

参考サイト

1. ^ CASIO. 「【重要なお知らせ】システム障害による修理品受付停止について | CASIO」. https://www.casio.com/jp/support/info/2024/1021/, (参照 24-10-23).

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